【中三応援プログラム】コンピュータでは見れない星空が見れる(2010年岡山)
昆虫葬が静かなブーム
ペット葬の延長で、昆虫も家族として飼っていた子供にとってその葬儀も大切なものになる。そのため、このようなビジネスも生まれてきているのかもしれません。
そういえば、私も小学生の時にチョウの幼虫を育てていて、死んでしまったときにものすごく落ち込んでしまったことがあったなぁということを思い出した。
価値観は変わるもの、当時、ものすごく熱を入れて興味を持っていたことでもあとで考えたら、なぜこんなに夢中になっていたんだろうと思うこともある。
いろんなものを育てて、そして、それと同時にうまく育たない経験の数が多くなるとだんだん育てることに愛情をそそげなくなるという次元に行きつくことがある、
成功体験が少ないと陥ってしまうこと。熱心にやれば成功する。
そんな体験を積み重ねたいものである。
今日は、岡山県の問題から天文シミュレーション。岡山県の問題がこの年を境にオリジナリティの高い問題が増えてきたということがわかる問題です。
ルーリンすい星という教科書にはないマニアックなものを取り上げているのが岡山の問題という感じがします、
違う視点のある岡山
科学部のさと子さんは、台湾のルーリン(鹿林)天文台において2007年に発見されたルーリンすい星が,2009年の2月から3 | 3| 月にかけて地味に近づくことと,2009年の8月後半に、土星の環が地球から見てほとんど真横の位置になるため、土星の環が見えなくなることを知った。図1は、太陽と地球の公転軌道,ルーリンすい星の軌道の一部、黄道上にある三つの星座の位置を、模式的に 表している。2009年3月1日の20時に,さと子さんが日本のある町から双眼鏡を用いて観察すると、しし座の恒星レグルスの近くに、 淡く光るルーリンすい星がぼんやりと見えた。また、ルーリンすい星の近くに、土星も見ることができた。そこで,さと子さんはコン ピュータを利用して,2009年の1月25日~3月25日のルーリンすい星の位置と1月25日~9月25日の土星の位置を、それぞれ1か 月ごとに調べた。図2は、天球の一部にルーリンすい星の位置を□で、土星の位置を・で示した模式図を,コンピュータの画面に表示 した様子を表したものである。0~1に答えなさい。
天体の動き
1 さと子さんが住む日本のある町から見ると、しし座など星座は、天の北極を中心に(地軸を延長した軸を中心に)、東から西へ1日1回 転しているように見える。このような天体の動きを何といいますか。
星が一日で東から西へ1回転しているように見える天体の動きを 日周運動という。
日周運動では1時間に15度移動する。
星が1年で天球上を東から西へ1回転しているように見える天体の動きを、年周運動という。
年周運動でじゃ1日1度、1か月に30度移動する。(1か月で2時間分移動する)
2 図1の(a) ~ (c) は1月25日,2月25日、3月25日のうちのいずれかの日の地球の位置を示している。また、(d)~(f)は1月25日,2月25日、3月25日のうちのいずれかの日のルーリンすい星の位置を示している。1月25日の地球の位置として最も適当なのは、 (a) ~ (C) のうちではどれですか。また、1月25日のルーリンすい星の位置として最も適当なのは、(d)~(f)のうちではどれですか。図2 の天体の位置関係も参考にして答えなさい。
aが1月25日、このときはてんびん座の位置に見える(青い矢印)
bが2月25日、このときはしし座の位置に見える(赤い矢印)
cが3月25日、このときはふたご座の位置に見える(緑の矢印)
1月25日の地球はa、すい星はf
地球は abcの順
すい星はfedの順に移動する。
土星が真夜中に見えない
3 地球から見て、土星の環が見えなくなる2009年の8月後半は、晴れた日でも真夜中に土星を観察することができない。その理由を図1, 図2をもとにして説明しなさい。
8月後半に土星はしし座の方向に見える。
図1からしし座は冬に真夜中に見える。
8月後半の土星は地球から見て、しし座と同じ太陽の方向にあるから。
惑星の定義が変わった
4 次の文章は,さと子さんが太陽系の天体について調べてまとめたものの一部である。(X)に当てはまる適当な数を、(Y)に当 てはまる最も適当な語をそれぞれ書きなさい。
2006年に惑星の定義が決められ、惑星の数は全部で(X)個になった。多くの惑星には、そのまわりを公転する天体があり、 それは衛星と呼ばれる。さらに太陽系には、小惑星やすい星などもあり,すい星は太陽に接近するとガスやちりの長い(Y)を見 せることがある。
惑星は8個 X・・・8
2006年の定義の変更によって、冥王星が惑星ではなく、準惑星になった。
すい星は太陽に接近するとガスやちりの長い尾を見せる。
ポイント
ルーリンすい星って何?教科書に載ってないものがいきなりテストに出てきてびびる。これが岡山の問題の特徴である。
身構えて問題を見ると大した問題ではない
1番の天体の一日の動きは 太陽や月のように1日の間で東から西へ移動する日周運動である
2番の地球の位置は、図1をみると地球の公転の方向が書いてあり、abcが1月、2月、3月のどれかと決まっているのだから、abcの順になることはわかる。
図2からルーリンすい星がてんびん座、しし座、ふたご座の方向に見えるということ
defはどれかが1月、2月、3月のどれかであるということを考えてみると、fedの順に移動していると分かる。
このすい星の位置を考えるのがほかにない問題かもしれない。
次の、土星の輪が見えなくなるとき真夜中に見えない理由は、しし座が真夜中に見えない理由と同じである。
しし座は冬に真夜中に見える星座で夏の8月では太陽と同じ方向にあるため見ることができない。これに関しては次の動画で学習してほしい、
星座の見え方(動画で解説)
たいていの問題は太陽と同じ方向なので見えないのは星座の見え方であり、惑星に関して問う問題は珍しい。
土星の輪が見えなくなるのは、次のようになるためである。
輪は面積は大きいが断面で見ると厚さが薄い。そのため、断面に来ると輪が見えなくなる。
土星の輪の断面が薄いという知識がなくてもこの問題は解くことができる。
コンピュータシミュレーションを使った問題は時々出題される
コンピュータシミュレーションを使った問題の動画説明