【中三応援プログラム】夏至の日の沈む場所、金星の位置、公転周期(2008年岡山)
11月になり、乾燥した毎日が続きます。星を見るには絶好の季節です。
寒くなると、なぜ乾燥するのでしょう?
空気が含むことのできる水蒸気の最大量を飽和水蒸気量といいます。
この飽和水蒸気量は、温度が低いと小さくなります。
そのため、空気が含むことができる水蒸気が少ないので乾燥しやすくなります。
乾燥していると星がきれいに見えます。
空気に水蒸気が多いと星が見えにくいのですが、水蒸気が少ないと星が見やすくなります。さらに空気がないともっと、星がよく見えます。というわけで、宇宙にある望遠鏡「ハッブル宇宙望遠鏡」では、大気に邪魔されないで星を観測できます。
- 夏至の日の太陽の沈む位置
- 金星の見かけの大きさが変わる理由3 6月6日と7月23日の観察では、金星は満ち欠けして見えるだけではなく、見かけの大きさも変化して見えた。金星の見かけの大きさが変化する理由を書きなさい。ただし,金星の観察は天体望遠鏡で同じ倍率で行っている。
- 惑星の周りをまわる天体
- 公転周期の長い順に惑星を並べる
- ポイント
科学クラブの太郎さんは、インターネットで惑星について調べていたところ、水星と金星が2007年の6月上旬の日没後、西の空に同時に観察できることを知り,2007年の6月6日と7月23日の夕方から, 日本国内の同じ場所で、太陽と惑星の観察を行った。 図1は、日没前の太陽の位置を18時14分から20分ごとに観察してスケッチし、整理したものである。図2は、20時ごろに金星を 天体望遠鏡で観察し、明るく見えた部分を,肉眼で見たときのように向きを直して模式的に表したものである。ただし、図2では、金星 の見かけの大きさは同じになるように表している。1~5に答えなさい。
夏至の日の太陽の沈む位置
1 2007年の夏至の日は6月22日であった。同じ場所で観察したとき,図1から判断して、 夏至の日に太陽が沈む(山に隠れる)位置として最も適当なのは、図1の(ア)~(エ)のうちどれですか。
夏至までは北寄りに太陽は沈むので、6月22日は一番北寄りのエが太陽が沈む位置である。
夏至を過ぎると、日の沈む位置は南の方へ移動し、秋分の日には西の方角に沈む
太陽はその後、冬至まで南の方に沈む方角を移動させる。
2 図3は、地球の位置を固定した状態で、太陽のまわりを回る金星のようすを模式的に表 したものである。図2から判断して6月6日の金星の位置として最も適当なのは、(1)~(6) のうちではどれですか。
金星が◐のように見えるのは東方最大離角のときである。これは(1)
金星の見かけの大きさが変わる理由
3 6月6日と7月23日の観察では、金星は満ち欠けして見えるだけではなく、見かけの大きさも変化して見えた。金星の見かけの大きさが変化する理由を書きなさい。ただし,金星の観察は天体望遠鏡で同じ倍率で行っている。
この問題はよく記述で答えなさいというのが多いので書けるようにしておきたい。
金星までの距離が変化するから
惑星の周りをまわる天体
4 7月23日の20時ごろ,南の空に木星が見えた。このとき,天体望遠鏡で観察すると,木星の近くに四つの明るい点が見えた。この四つの明るい点は「イオ」など、木星のまわりを回っている天体である。このように、惑星のまわりを回っている天体を何といいますか。
月のように「惑星の周りをまわっている天体」をなんというか。
これは衛星
公転周期の長い順に惑星を並べる
5 地球,水星,金星,木星の公転周期を比べるとき、公転周期の長い方から順に,これらの四つの惑星の名前を書きなさい。
惑星を太陽から近い順に
といえること
そして、太陽から遠ざかるほど。公転周期が長くなるということを知っていること
これがこの問題を答えるポイントになる。
木星 地球 金星 水星
の順になる。
ポイント
2008年度の岡山の問題は他県と同じような問題であった。
最近はオリジナルな問題が多くなってきている。SDGsや脱炭素社会、EVなどが2021年大きな話題になってきている。これらの話題に触れつつ、出題されるであろう。