【基本問題】川の働き~侵食、運搬、堆積(2017年長崎)
I 図1は、山から海に向かって流れる川の経路を模式的当 に示したものである。川を流れる水は、もろくなった岩 石をけずり、けずられた土砂を運んでいる。
風化
問1 地表の岩石が、気温の変化や雨などのはたらきによって長い時間をかけてもろくなり、くずれていく 現象を何というか。
これは「風化」の説明である
風化には 物理的風化作用、化学的風化作用がある。
物理的風化作用とは温度変化、水の状態変化により膨張、収縮によっておこる
化学的風化作用とは岩石が水の働きで成分が水和、酸化、溶解等によっておこる
水の働き
問2 文中の下線部のような、川を流れる水のはたらきを何というか。また、図1の ○ で囲まれたアーエ のうち、このはたらきが最も強く作用してつくられ たところはどれか。
図1のアーエの説明
ア...山腹にある深い谷
イ...扇状地付近
ウ...平野部
エ...河口付近
川の働き
山を削る(侵食)
削ったものを運ぶ(運搬)
海や湖に積もる(体積)
削られていく作用→侵食
ア V字谷
III 図2は、ある地点で観察できる地層を模式的に示したものである。
しゅう曲
問3 図2のAの部分は大きく波うっている。このような地層の状態を何というか。また、大きく波うっ たときにAの部分にはたらいた力の向きとして、 最も適当なものは、次のどれか。ただし、矢印の 向きは、はたらいた力の向きを示し、力の大きさ はすべて同じであるものとする。
浪打っているAの層は左右から内側に力を受けて地層が曲げられている。(ウ)
この働きを「しゅう曲」という。
問4 図2のBの部分からはサンゴの化石が見つかっており、サンゴは地層ができた当時の環境を知ることのできる示相化石の一つとされる。このことから、Bの部分ができた当時の環境につ いて考えられることを説明せよ。
あたたかくて浅い海
問5 図2のCの部分は川から海に運ばれてきた堆積物によってつくられている。Cの部分の泥の 層ができた当時の環境について、砂の層ができた当時の環境と比べながら述べた次の文の ( 1 )、( 2 )に適する語句を下の語群から選び、文を完成せよ。
泥は、砂と比べて粒が( 1 )ため、泥と砂では海に流れ込んだときの沈む速さが異な る。このことから、観察した地点は泥の層ができた当時の方が砂の層ができた当時よりも 河口から( 2 ) 海底だったと考えられる。
語群 小さい 大きい 近い 遠い
1 小さい
2 遠い
河口から離れるほど、小さな粒が堆積する。
近い所では大きい粒である レキ
次に小さい粒の砂
そして遠い所では 泥が堆積する。
まとめ
川の働き 侵食、運搬、堆積
水によっておこる風化作用
さらに、川の働きによってつくられる地形
地理でも出てくる