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せきつい動物の分類

中学1年で学習するせきつい動物の分類は見た目の分類である。

 生活場→呼吸法→体温の保ち方→子供の生まれ方

中学2年で学習するせきつい動物の分類は体内の仕組みでの分類である

 生活場→老廃物→血液の循環

中学3年で学習するせきつい動物の分類は進化の過程による分類である。

 魚類→両生類→ハ虫類→鳥類・哺乳類

 

各学年でそれぞれ学習する内容は今までは学年ごとの内容として出題されていた。

しかし、2021年からは3学年の内容をミックスした内容が出題される可能性がある。

 

海で生物が生まれた理由は「陸上は過酷な環境だったから」

 生物の遺伝子を傷つける紫外線が多く降りそそいでいる

 生命活動には水が必要であり、乾燥に生物は耐えられない

 環境変化、温度変化に生命活動が対応しきれない

 

水の中は陸上よりも環境の変化が少ない

 紫外線が海中にはふりそそげない。

 水は比熱が大きく、温度変化が穏やかである

 

この中で

 水中で生まれた生物が魚類である。

 

魚類は。水中での生活を大きく利用した。

 1 呼吸法は、水中に溶けている酸素を取り込むこと

   水に触れることで酸素を取り入れる えら 呼吸

 2 殻をもたない卵でふえる。水中で体外受精、水が卵には必要

 3 変温動物

 4 老廃物はアンモニアとして水で薄められて放出される

 5 心臓は1心房1心室

 6 水による浮力のため体重を支える足を必要としない

両生類は幼生時は水中、成体でも水辺に住む

 1 呼吸法は、幼生ではえら呼吸

        生体では肺呼吸と皮膚呼吸(粘液で乾燥を防ぐ)

 2 殻をもたないたまごでふえる。水中で体外受精、水が卵には必要

 3 変温動物

 4 老廃物は水中生活時はアンモニア、陸上生活時は尿素

    アンモニア尿素も水に溶ける

 5 心臓は2心房1心室 このため、静脈血と動脈血がまざり酸素利用が陸上生活では不足する。それを補うために皮膚呼吸がある。

 6 足を持つようになった。

 ハ虫類

 1 呼吸法は肺呼吸

 2 殻をもつ卵生 体内受精 陸上に卵を産む

 3 変温動物

 4 老廃物は水に溶けない尿酸。卵の中で老廃物を出すときに水に溶ける形で排出すると毒であるから。

 5 心臓は2心房2心室心室の分離が不完全なため静脈血と動脈血が混じる)

 6 乾燥に適応した強い足を持つようになった。

鳥類

 1 呼吸法は肺呼吸 気のうを持ち、低酸素でも生きられる

 2 殻をもつ卵生 体内受精 陸上に卵を産む

 3 恒温動物

 4 老廃物は水に溶けない尿酸、卵の中で老廃物を出すときに水に溶ける形で排出すると毒であるから。

 5 心臓は2心房2心室

 6 骨格の軽量化により、空を飛べるようになる 

哺乳類

 1 呼吸法は肺呼吸 横隔膜を持ち、低酸素に対応

 2 母体中で育つ胎生、体内受精

 3 恒温動物

 4 からのある卵で育たないので尿素で排出

 5 心臓は2心房2心室

 6 環境に応じて骨格を変化させた(相同器官が生まれる)

 

せきつい動物の進化は

 乾燥に適応できるように

  えら呼吸→肺呼吸

  水中の卵→殻のある卵

      →母体で育つ胎生

  体外受精→体内受精

  アンモニア排出→尿素排出→尿酸排出

生息域を広域に広げられるように

 変温動物→恒温動物

 

という形で進化したと考え、それに基づいて分類するということが行われた。

 動物の中で一番、進化したのは哺乳類であり、その中でも人類が頂点であるという考え方である。

 

この教科書の分類は1960年代から60年たった今でも変わらない分類方法である、

 果たして、人は動物の世界で進化の頂点なのだろうか?

 

肺という呼吸法では気のうを持つ鳥類の方が低酸素に優れている。

2心房2心室は乾燥には耐えられるが水中生活者にとってはいらない機能である。

恒温で常に体温を一定に保つことで生息域を広げることができたが、温度を保つためには消費するエネルギー量も大きくなる。エネルギー量が大きいとそれだけ細胞の老化が進む。変温で体温を下げることで体内の生命活動を省エネにすることで長寿な生き物もいる、環境が悪くなった時は省エネにして環境が好転するまで待つ生体系は劣っているか?

昆虫類は、植物の水中からの上陸とともに地上に現れ、多種多様に進化してきた。

 せきついを持たない無脊椎動物節足動物である。肺はもたない。気門というからだにあるガス交換口から呼吸を行う。このため、体を大きくすることはできない。節(ふし)とよばれるものをもつ。

 せきついを持たない無脊椎動物、軟体動物はイカやタコ、貝類などがある。

外とう膜と呼ばれる内臓を守る膜に覆われている。

 

 中学校では人間を中心にして動物をみる。そのため、教科書の中で60年間の間に無脊椎動物が扱われなかった時代もあった。(あまり重要でないとされた)

 無せきつい動物の出題は少ない。

 

 サンゴ、ウ二、プラナリア、ミミズがよく登場してくる生物

  下等動物として扱われ、高校の教科書にも表れない。社会人の知識の中でこれらの動物の知識はどれだけあるのかはわからない(たぶん、ほとんどないかもしれない)

 

 知らない生き物は自分にとって怖いものであるということで昆虫は下等で嫌いだ

といっている反面、ホタルで癒されている人がいる。(ホタルも昆虫)

 クラゲって夏の終わりの海水浴場で刺されて嫌なのよね。といっている人がイソギンチャクを見て楽しんでいたりする。(クラゲもイソギンチャクも同じ仲間)

 お寿司で食べているウには卵巣、精巣だと知らない人が多かったりする。

 さんごって動かないのにどこが動物なのということをいう。

 ヤドカリが貝の仲間だと思っている。

 

高校入試には無せきつい動物は「節足動物 節がある」「軟体動物 外とう膜」しかでないからそれ以外は知らなくてもいいという乱暴な覚え方がぼぉっと生きている人たちを多く生み出しました。