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爪の数

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画像・写真 | ドラマ『妖怪人間ベム』のビジュアル初公開!福君のベロ姿に共演者メロメロ 9枚目 | ORICON NEWSより写真引用

1968年に当時の妖怪ブームに乗って「妖怪人間ベム」が放送されたとき、妖怪人間の指の数は3本であった。

 

妖怪人間ベム HUMANOID MONSTER BEM | バンダイチャンネル|初回おためし無料のアニメ配信サービスより写真引用

 

それが、2006年に40年たつと指の数が5本になっている。妖怪は人間と違う異形な怪物

人の持ちえない様々な力を持っているものであるから、指の数が3本でもいいはずが、5本になったのは、異形なものに対する偏見というものが背景にある。

 人の指は5本である。指の数が少ないのは人ではないという偏見

妖怪人間をにんげんとして扱うためには指の数は5本でなくてはならなかったようである。

 

指の数によって、動物を分類する方法がある。

 指の数が1本または3本の奇蹄目(きていもく)と指の数が2本または4本の偶蹄目(ぐうていもく)

 蹄(てい)というのはひづめのこと、

ひづめは、足の先のかたい爪のこと

 

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Wikipediaより写真引用

ウマの蹄は1つである。化石からわかることは馬の蹄は昔は1本ではなかった

このことから、次のように考えられている。

 草食動物は、肉食動物から逃げるために速く走らなければならなかった。

そのため、指の数を減らし馬の仲間は蹄が1つにまで進化したのである。

 指の数が少ない生き物は肉食動物に捕食される立場ということで弱者である。

指の数が少ない→弱者→妖怪人間は人間より劣っている弱者である。

 弱者を子供の見るようなアニメで視聴させることは教育上好ましくない。

このことが、妖怪人間の指の数が3本から5本になったのではないかと考える人もいる。

 

指の数が少ないことが本当に速く走るのに有利なのか

 

それはわからないが、哺乳類では指の数によって、奇蹄目(きていもく)と偶蹄目(ぐうていもく)に分かれる。

 

そして、指の数による進化を研究することもある。

 それがクジラは何から進化したかというものである。

 海辺の湿地帯に住む生き物が生活場所を海に移して、進化したイノシシと同じ祖先からくるので、クジラはクジラ偶蹄目であると分類

 クジラにはひづめはないが、分類上分けられるということである。

中学1年の生物では、生物を同じ特徴を持ったもので分類するということが目的である。そして、この分類が生存にどのような役割を果たしてきたのかを考えるということが行われる。

 

指が1本である。2本である。ということに対する目的

 この目的は人間の考えによってきめられているものであるから、本当にそのような目的があるのかはわからないが、このように考えたら都合がよいということで分けられる。

 

人間の都合によって指の数で生物を分ける。そして、シカの数が増えて人間が困ったらシカの天敵であるオオカミを導入してシカの数を減らそうとし、オオカミが増えたらオオカミをにんげんの手で駆除するということで生物の数をコントロールするという考え方がある。

 現在のような教科書になったのは1960年代からそして、このような考え方も1960年代からあった。

 指の数分類というのが、弱者と強者という位置づけを生み、「弱肉強食」という言葉を生んだ。

 これが結果として妖怪人間を下等なものとして扱う根源になったと考えられる。

 

まとめ

 草食動物には爪の数が1,3の奇蹄目と2,4の偶蹄目がある。

 肉食動物は、草食動物を捕まえ捕食できるように、獲物を引っかけるような爪がある