【中三応援プログラム】動物の分類(2021年香川)
方針転換の入試
濃厚接触者は受験できないといわれていた、大学共通テストが濃厚接触者でも受験できるようになりました。
外国からの入国を禁止したかと思ったら朝令暮改で日本人は入国を許可するといった対応によく似た今回のドタバタ劇
これは一体何なのでしょう。
大学共通テストの方針が高校入試の指針にもなる
今年の高校入試も濃厚接触者は別室受験ということになるのでしょうか。
その別室の試験監督の先生も濃厚接触者になるのでしょうか?
命がけの入試が始まります。
今日も香川県の問題を解いていきましょう。
動物の分類
下の図は、カブトムシ、イカ、コウモリ、メダカ、イモリ、トカゲ、ハトを、からだのつくりや生活のしかたなどの特徴をもとになかま分けをしたものである。図1中の観点1~3には、 あとの表で示したア〜ウのいずれかが、一つずつあてはまる。観点1~3にあてはまるものとし て,最も適当なものを、表のア~ウから一つずつ選んで、その記号を書け。
動物の分類に関する問題である。この問題は正答率が高いので絶対に間違えてはいけない。
その前に、ここに出てきている動物が何なのか。わかるかがもんだいになる
カブトムシ 無せきつい動物 節足動物 昆虫類 気門で呼吸 変温動物
イカ 無せきつい動物 軟体動物 エラ呼吸 変温動物
コウモリ せきつい動物 哺乳類 胎生 肺呼吸 恒温動物
メダカ せきつい動物 魚類 卵生(水中に卵を産む)変温動物
イモリ せきつい動物 両生類 卵生(水中に卵を産む)
幼生 エラ呼吸 親 肺呼吸、皮膚呼吸 変温動物
トカゲ せきつい動物 ハ虫類 卵生(陸上にかたい殻をもつ)
肺呼吸 変温動物
ハト せきつい動物 鳥類 卵生(陸上にかたい殻を持つ)
肺呼吸 恒温動物
ということを分類できるかという問題である。
背骨があるかないかで
カブトムシ イカ
コウモリ メダカ イモリ トカゲ ハト
の2グループに分かれている。
カブトムシとイカを分けているものは
節足動物と軟体動物を分けるものである。
ここでは 外とう膜があるかないかで分ける ウ
軟体動物の分類
次に哺乳類であるコウモリと魚類、は虫類、両生類、鳥類を分けるものである。
これは、胎生であるかないかである。ア
次にメダカとイモリを分けるものである。魚類と両生類だから呼吸法の違いである
肺で呼吸するか、しないか イ
節足動物の特徴
(2) カブトムシのような節足動物は,からだをおおっている殻をもっている。からだを支えたり保護したりするはたらきをしているこの殻は、何と呼ばれるか。その名称を書け。
節足動物の骨格を外骨格という
セキツイ動物の骨格を内骨格という
イカなどの軟体動物には骨格がない。そのかわり体をおおう外とう膜がある
無せきつい動物の体の仕組み
(3)右の図IIIは、イカを解剖し、からだの中のつくりを観察したときのスケッチである。図II 中にP~Sで示 した部分のうち,呼吸器官はどれか。最も適当なもの を一つ選んで、その記号を書け。
神奈川県県立高校入試追試験から
学校で行う数少ない解剖実験であるイカの解剖である。
コロナ禍で実験を行う中学校は減ってきたのではないだろうか。
理科の先生の中でも解剖をやりたがらない人が多いから、一度解剖をしない風潮になると学校現場から解剖自体がなくなるかもしれない。
いかの解剖は
解剖というよりは料理である、うまくさばくことができるかということが問われる。
以前は魚の解剖も行われてきたがそれも行われなくなった。
P 目
Q ろうと
R えら
イカの解剖からわかること
解剖は何のためにするのか
それはヒトとはどこが違っているのか、そしてどこが似ているのかということを見つけること
何かを分類するときは共通性を基にして分類する。
共通するものを見つける力を身に着けること
そして、違うものについて、その違いは何をするのに役立っているのかを考える
これが生きていくうえで大切になる
この手法を学ぶ一つの方法として、イカの解剖を通して生物の体のつくりを知るというのが必要になっているのである。
S 外とう膜
ここで呼吸器官は Rのエラである。
(4)次の文は、太郎さんと先生の会話の一部である。これに関して、あとのa,bの問いに答えなさい。
太郎:昨日、学校周辺の野外観察会に参加しました。
先生:それはよかったですね。どのような生物が観察できましたか。
太郎:コウモリやハト、トカゲやイモリも観察できました。トカゲとイモリは見た目がよく似ていますが、同じ仲間なんですか。
先生:トカゲとイモリをよく観察するとちがいが見られます。
X( )
このように、ハ虫類は、両生類よりも乾燥に強く、陸上生活に合うようにからだのし
くみを変化させたと考えられています。
太郎:そうだったのですね。よく理解できました。そういえば、去年の冬に参加した観察会では,トカゲやイモリは観察できませんでした。
先生:そうですね。どうしてか考えてみましょう。
a 次の文は、会話文中のXの 内 にあてはまる、トカゲとイモリのちがいについて述 べようとしたものである。次の文中の2つの内にあてはまる言葉を、アイから一 つ、ウエから一つ、それぞれ選んで、その記号を書け。
トカゲは、(ア湿った皮膚 イうろこ)でおおわれています。また、卵にもちがいがあり、トカゲは、(ウ 殻のある エ殻のない]卵をうみます。
トカゲ ハ虫類 うろこでおおわれた皮膚 からのある卵を産む(乾燥に耐えられる)
イモリ 両生類 湿った皮膚 からのない卵を水中に産む(乾燥に耐えられない)
イウが答えになる。
このような問題には イモリ(両生類) ヤモリ(ハ虫類)を取り上げて同じように聞くことがある。
呼吸法の仕方で イモリには「皮膚呼吸」もするということがよく出題される。
皮膚呼吸の出題
殻のある卵
b太郎さんが、冬に参加した観察会で、トカゲやイモリが観察できなかったのは、トカゲやイモリが活動しなくなったからである。次の文は、トカゲやイモリが冬に活動しなくなる理由に ついて述べようとしたものである。文中のY.Zの 内 にあてはまる言葉の組み合わ せとして,最も適当なものを、を書け。
トカゲやイモリのような動物は,(Y) と呼ばれ、冬に活動をしなくなるのは、(Z) からである。
トカゲ、イモリは変温動物である。
変温動物では冬は体温が上がらないため活動しにくい
Y 変温動物
Z 周りの温度が下がると体温が下がる
相同器官
ホ乳類であるコウモリ、クジラ、ヒトについて、コウモリの翼, クジラのひれ、ヒトのうでを調べてみると、骨格の形や並び方に、基本的に共通のつくりがみられる。このことは、共通の祖 先から進化したことを示す証拠と考えられる。このように、形やはたらきはちがっていても、基 本的には同じつくりで、起源が同じであると考えられる器官は何と呼ばれるか。その名称を書け。
これは相同器官である。
相同器官に関する出題は多い
相同器官とは何かというのが聞かれることもある(京都府)