【中三応援プログラム】分解者の働き、生態ピラミッド、土壌微生物の働き(2021年山梨)
生態系
1 図1は,生態系における炭素の循環を模式的に表したものであり,矢印は炭素をふくむ物質が移動する向きを表している。また,生物A~Dは,生態系におけるはたらき で分類しており,分解者,生産者,消費者(草食動物), 消費者(肉食動物)のいずれかである。(1) ~ (3) の問いに答えなさい。
大気の炭素の循環
(1) 生態系の炭素の循環に関わる図1の気体Xは何か。化学式で書きなさい。
生物は有機物を分解しエネルギーを得ている。このエネルギーを得ることを呼吸という。
呼吸には 肺、えらで酸素を取り入れる機関が行う 外呼吸 と 細胞が行う細胞内呼吸がある。
二酸化炭素は光合成で植物に取り入れられ、有機物に合成される。
このように炭素は循環している。ここでは二酸化炭素が答えになる。
化学式で答える問題なので CO₂
(2) 図1において無機物から有機物をつくるはたらきをしている生物はどれか。生物A~Dから一つ選び、その記号を書きなさい。また,その生物の分類を次のア~エから一つ選び, その記号を書きなさい。
ア分解者 、イ生産者 ウ 消費者(草食動物) 工 消費者(肉食動物)
大気中の気体X(二酸化炭素)を⇆という形になっているものが有機物を作っている生物であるこの生物は生物Dで生産者である
生物D イ
生態系のバランス
(3) 生物A,C,Dには食物連鎖の関係がある。図1の生態系における生物の数量について、つり合いがとれた状態から何らかの理由によって生物 C が増加した場合,その後,どの ように変化していくと考えられるか。次のア~ウを,数量が変化していく順に並べて記号で 書きなさい。ただし,この生態系の生物は、食べる生物よりも食べられる生物が多いもの とし,数量の変化は長い期間をかけてつり合いのとれた状態に戻るものとする。
生物Dが生産者
生物Cが消費者(草食動物)
生物Aが消費者(肉食動物)
生物Bが分解者
生物A(数が少ない)
生物C(Aよりも数が多い)
生物D(多量に存在する)
一番最初は生物の数は左のピラミッドである。生物Cが増える(真ん中のピラミッド)になると、生物Cを食べる生物Aが増える。生物Dが食べられて減る
Aが増え、Dが減る
ア生物Aは減少し、Dは増加する。
イ生物Dは減少し,生物Aは増加する。
ウ 生物Cが減少する。
選択肢の中ではイである
土の中の微生物
2 土の中の微生物のはたらきを調べるために,次の実験を行った。 (1), (2)の問いに答えなさい。
〔実験〕 1 図2のように,畑の土を入れたビーカーに蒸留水を入れ,よくかき混ぜた後しばらく放置して、上ずみ液を 準備した。
2 2本の試験管P,Qを用意し,それぞれに同じ濃度のうすいデンプン溶液を同量ずつ入れた。
3 図3のように,試験管Pには上ずみ液を,試験管Qには 蒸留水をそれぞれ同量ずつ加え、ふたをした後,20°C 畑の土 程度の暗い場所に3日間置いた。
4 3日後,それぞれの試験管にヨウ素液を少量加えて 色の変化を調べ,結果を表にまとめた。
(1) 次の文は「実験]において,蒸留水を加えた試験管Qの色の変化を調べる理由を述べたもので ある。「デンプン」という語句を使って,( )に入る適当な言葉を書きなさい。
理由:蒸留水だけでは,( )ことを確認するため。
デンプンが分解されない
デンプンが入った溶液とデンプンが入っていない蒸留水という2本を用意する。
デンプンの入っていない蒸留水と比較することを対照実験という
この対照実験もよくテストに出る語句である。
(2) 次 は,微生物のはたらきと種類についてまとめた文章である。a~cに当て はまるものをア,イから一つずつ選び,その記号をそれぞれ書きなさい。
〔実験〕の結果を比較することで,微生物のはたらきが確認できた。土の中の微生物は,生物の a[ア 排出物 イ 呼気 ] などにふくまれる b[ア無機物, イ有機物 ] を分解するはたらきをしている。また,微生物には菌類や細菌類などがあり,大腸菌や 乳酸菌は C〔ア菌類 、イ細菌類 ] に分類される。
土の中の部生物は ア 生物の排出物 に含まれる、 イ 有機物を分解する働きをしている。
大腸菌や乳酸菌は イ 細菌類に分類される。
a ア
b イ
c イ
土の中の微生物は「有機物」を分解して、生産者(植物)が利用できる「無機物」にしている。このときに二酸化炭素を排出するとともにエネルギーを得ている。
他の生物の呼気は二酸化炭素という無機物なので、それを分解してエネルギーを取り出すことはできない。
分解者には 菌類と細菌類がいる
きのこ、カビは菌類である。
菌類は、菌糸で増えるとともに、胞子で増える
細菌類は分裂で増える。
生物の分類で真核生物、原核生物というので分類することがある。
真核生物は核がある(菌類、酵母菌)
原核生物は核がない(細菌類)
細菌類の大きさは 約1マイクロメートルである。
1マイクロメートルは1000分の1ミリメートルである。