身近にみられる植物
その植物の名前を知らなければ、雑草であり、名前を知れば薬にもなる。
植物を分類することは何のためになるのか。
ものを分類する手法を身に着ける一つの手段である。
これは、必要なものか、必要でないものかを判断するときの判断材料として
統一的なものがなければ、判断基準が明確ではなく、ものによって判断するという好き嫌いな判断では、信用を失うことにもなる。
リンゴにアレルギーを持つ人はバラ科植物の大半がアレルギーを持つものになることがある。バラ科植物というのはどのような植物を指すのかというのをしらなければ、
リンゴ、桃、梅、ナシにアレルギーがある。サクランボは食べられるか?という問題に対して答えを示すことができない。
分類方法はいろいろある、その中で観察ですぐに分けられる方法を中学1年の植物の分類では学習する。
身近な植物は種子でふえる植物が多いというのに注目する。
種子で増えることができるのは水が無くても子孫を残せる。大賀ハスのように2000年前の種子が生きていて発芽することができるのは生物が2000年以上も生きていることに対する神秘である。
水がないところで生きる種子植物と水がないと生きていけない植物とで進化の過程を考えることができ、生物の進化を考えることは自分の体の仕組みを考えることになる
水が無ければ人は生きられない、水は必要不可欠である。
それを植物の分類を通じて考えることができるかを学ぶ。
分類法では 種子植物のなかに 胚珠が子房でおおわれている 被子植物
胚珠がむき出しになっている裸子植物
にわけれらる。
被子植物はさらに、子葉が一枚の単子葉類と子葉が2枚の双子葉類に分けられる
双子葉類は花弁が1枚の合弁花類と花弁が2枚以上の離弁花類にわけられる。
ここで、こんな疑問がある、
チューリップは花びらが複数でわかれているから離弁花類?
ユリは花びらが1枚だから合弁花類?
これは中学生を間違わせる話である、教科書に説明がきちんとされていないからである
合弁花類、離弁花類の分類は双子葉類だけで単子葉類にはそのような分類はないということ。
タンポポは合弁花類か離弁花類かという問題も花の単位がなんであるのかというのを知っているかどうかを問う問題である。
キク科の植物は合弁花、ひまわりも菊も合弁花
これらは、キク科という分類を知っていればわかる分類。
知らなければ一つ一つ覚えることになる。
ものを分けることは共通性を見つけることであり、共通性を見つけることは共通な性質から他へ応用する力を身に着けるということである。
法則性を見出すうえで分類法を学ぶ、ただ単に暗記ではないのである。