【中三応援プログラム】<基本問題>花の構造(2021年山口)
千葉県入試まで2週間、他県でも一ヶ月が切っている。
ここまで来てやることは、今までの問題を何度も繰り返してやること。
決して新しい問題に手を出さないということである。
そして、問題を見たときすぐにこれは基本問題だな。これは応用問題だなと見抜く。
基本問題なら、時間をかけずにすらすらと解きたい。応用問題ならどこを引っかけとして狙っているのかを見抜きたい。
この山口県の花の構造の問題は基本中の基本の問題である。
動画で解説(山形県)
動画で解説(秋田県)
Nさんは、校庭に咲く白い花の植物の観察を,継続的に行った。次は,観察記録の一部である。下の(1)~(4)に答えなさい。
8月25日 (火) 16:15 晴れ 気温 32.8 °C
花の中央には1本のめしべ,めしべのまわりには、6本のおしべが 見られた。おしべの先端には(ア)小さな袋があった。
葉は細長い形で,葉脈は平行脈であることから,この植物は,被子 植物の中の(イ)単子葉類に分類されると考えられる。
9月21日 (月) 16:10 晴れ 気温 24.5 °C
がく,花弁,おしべが枯れて,植物の先端のめしべが太く成長 していた。 太く成長した植物の先端の色は緑色だった。
11月26日 (木)16:10 曇り 気温 16.3 °C
さらに太く成長した植物の先端は茶色になり,乾燥して裂現時点での掲載を け,中には小さな粒がたくさん入っていた。 入っていた小さな粒は,種子であると考えられる。
12月22日 (火) 16:20 晴れ 気温 9.8°C
植物を土から掘り起こして,根の観察を行ったところ,多数の細い根が あった。根を持ち帰って,その根の先端を双眼実体顕微鏡で観察すると, (ウ)さらに細い毛のようなものが生えていた。
おしべの構造
(1) 下線(ア)の中には,花粉が入っている。この小さな袋を何というか。書きなさい。
花粉が入っている袋を「やく」という
維管束の構造
(2) 下線(イ)について,茎を輪切りにしたときの断面における維管束の並び方は,双子葉類
の維管束の並び方と比較して,どのような特徴があるか。述べなさい。
左が双子葉類、右が単子葉類である。どちらも内側に水を通す道管(死んでいる細胞)
外側に葉で作られた養分を運ぶ師管(生きている細胞)がある、
双子葉類は維管束が輪状に並んでいるが、単子葉類では維管束が茎全体に散在している。
将来種子になる部分
(3) 図1は,被子植物の花の模式図である。図1で, 受精した後,種子になる部分はどこか。該当する 部分をぬりつぶし,その名称を書きなさい。
種子になるところは、胚珠であるが、図では胚珠が子房に囲まれた形になっている。
子房は果実になるところなので塗りつぶさない。
胚珠だけ塗りつぶす
効率よく吸収できる理由
(4) 下線(ウ)があることにより,土の中の水や水に溶けた養分を効率よく吸収すること ができるのはなぜか。その理由を簡潔に述べなさい。
根の表面積が大きくなるため