【中三応援プログラム】中和反応におけるイオンの数の変化(2021年宮崎)(2021年岐阜)(2021年宮城)
入試の不公平感
救済措置で優遇されたら不公平だ。
その考え方もある。
書類に自信がないから、ペーパー試験で一発逆転を狙う考えでいたら
書類重視だと試験一週間前に言われる
それは、納得できないが、このご時世だから仕方がないのかぁ
とご時世のせいにしてあきらめ癖が付いている人が多いのではないでしょうか。
修学旅行もいけなかった。
文化祭もできなかった
体育祭もなかった
部活は大会もなく引退になった
楽しみにしていることがだめになることを何度も繰り返すと楽しみにすることさえできなくなってくる、
楽しみにしていてもまた中止になるのだから。
その思いが強い、
イオンの数
今日も宮崎県の問題です。宮崎県では、毎年、高校入試の正答率を統計を書く問題ごとに公表しています、
そして、中学校や高校の学習指導に生かす取り組みをしています。
そして、この統計資料をもとに入試問題が作成されています。
この統計資料を見るとどのような問題が受験生の弱点化がわかります。
点数調整をするときにこの傾向の問題をすればよいということになります
このようにして、出題傾向が決まっています。
全国どこでもこのような統計は出されているのですが、宮崎県はこの統計を過去にさかのぼってみることができます。
今回の問題は正答率が35.9%、30.7%と低い問題ですが、今年度も宮城県、岐阜県などで出題されたのでよく出る問題です、
マスターしておきましょう
真由さんは,水酸化ナトリウム水溶液に塩酸を加えたときの変化について調べるために,次のような実験を行い,結果を表にまとめた。下の1,2の問いに答えなさい。
〔実験〕
1 うすい水酸化ナトリウム水溶液3cm2を試験管にとり,緑色のBTB溶液を2,3滴加えて,色の変化を見た。
2 1の試験管に,図1のようにうすい塩酸を2cm³加え,色の変化を見た。
3 2の試験管に,うすい塩酸をさらに2cm³ずつ加えて,そのたびに色の変化を見た。
1 次の文は,実験の1のときの水溶液について説明したものである。( )に入る適切な言葉を書きなさい。
緑色のBTB溶液が青色に変化したことから,( )性の水溶液であることがわかる。
BTB溶液は
酸性 黄色
中性 緑色
アルカリ性 青色
ここで、BTB溶液が青色になったことから、アルカリ性の水溶液である。
2 真由さんは,実験において,うすい塩酸を加えていったときの水溶液中のイオンの数が、 どのように変化するかをグラフに表すことにした。次の(1),(2)の問いに答えなさい。ただし, それぞれのグラフは加えた塩酸の量(cm³] を横軸に,水溶液中のイオンの数を縦軸にとった ものである。
イオンの数
(1) ナトリウムイオンの数の変化を表しているグラフとして,最も適切なものはどれか。次のア~エから1つ選び,記号で答えなさい。
初めの水酸化物イオンの数を10 とする。
ナトリウムイオンの数は同じ数の10とする
塩酸4cm³のとき、BTB溶液が緑色になったことから、
このとき中性になっている。このとき、水酸化物イオンがすべて打ち消されているから
この時の水素イオンが10あると考える。
水酸化物イオンと水素イオンが同じ数なのですべて水になり、イオンの数はなくなる。
そして、この時の塩化物イオンは加えた水素イオンと同じ10と考える。
塩酸2cm³を加えた時、水素イオンの数は塩酸を4cm³加えた時の半分の5
水酸化物イオンは10あるうちの5だけ反応して水になる
ナトリウムイオンは常に一定の10
塩化物イオンは加えた水素イオンと同じ5
というように考える。
すると、次のような表が書ける
これにグラフを選ぶ。
アに当てはまるイオンはない
イは水酸化物イオン
ウはナトリウムイオン
エは水素イオン
このようなイオンの数に関する問題はよく出題されている。
動画で解説イオンの数(岐阜)
イオンの数(宮城)
千葉県(イオンの数)
(2) 真由さんは、はじめ,水素イオンの数の変化を図2のように考えたが,図3の方がより適 切であることに気づき,その理由を下のようにまとめた。 ( )に入る適切な内容を, イオンの名称を使って,簡潔に書きなさい。
加えた塩酸の量が 0cm³~4cm³の間では,水素イオンは ( )ので,図2のようには水素イオンが増えないことから,図3の方がより適切である。
これは、言葉で説明する問題である。図2のようには水素イオンが増えないと文章中にあるので、
0=4cm³の間では 水素イオンは 増えないので
と答えてはいけない。なぜ、増えないのかの理由を書くためである。
イオンの名称を使うことから、水素イオンが増えない理由となるイオンの名称を書く。
水酸化物イオンと反応して、水に変化してしまうので
水酸化物イオンと結合して、水になるので
水酸化物イオンと反応するので
というように答える。図2は塩化物イオンの数の変化を示している。
このようなイオンの数を考える問題は、自分で勝手にわかりやすい数10とかを決めて考えると分かりやすい。
この問題では塩酸を4cm³加えたところでちょうど中性になっているので
水素イオンと水酸化物イオンがともに0になるところがわかりやすいが
中和反応では、水素イオンと水酸化物イオンの数が同じになるところが出てくるのを考えてこの問題を解く
また、ナトリウムイオンのようにイオンの数が変化しないもの
塩化物イオンのようにイオンの数が比例で増え続けるもの
というのがある。