【中三応援プログラム】カエルの発生(2014年佐賀県)
中学生の生物の授業は身近な生物を扱うことが多い
昔はカエルが身近にいたからカエルが教材に用いられた。ホウセンカも身近にあった。だからホウセンカの花粉管の観察も容易に出来た、
しかし、今や身近にこのような生物がいるのだろうか?
梅雨の時期にカエルの合唱を聞くことはあるのだろうか。
身近でない生物を扱うことが多くなった生物で教科書でしか見れなくなったものが多い。
ヒキガエルん受精卵
1 ヒキガエルの生殖細胞と、受精卵のその後の成長過程について【観察1】、【観察2】 を行った。(1)~(3)の各問いに答えなさい。 -
【観察1】 おとなのヒキガエルの雌と雄から生殖細胞をそれぞれ取り出し、観察を行っ た。図1はそのスケッチである。
カエルの発生
【観察2】 【観察1】の生殖細胞を受精させ、受精卵の成長過程を観察した。図2の アーカは成長過程のスケッチである。 1~6には、アーカのいずれかが あてはまる。
オスの生殖細胞
(1) 図1の雄の生殖細胞を何というか。その名称を書きなさい。
雄(オス)と漢字が読めるかというのが問題である
右側のオタマジャクシのような形をしている精子が答えになる。
(2) 図2の4にあてはまる図として最も適当なものを、図2のアーカの中から一つ選び、記号を書きなさい。
発生順序をきちんと言えるか
カエルは弱端黄卵で卵黄部分が全体に広がっている。そのため、発生の時の細胞分裂である卵割が全体で最初は起こるので全割をする、
1回 分裂をすると1つの受精卵が2つの細胞になる。
この時期を2細胞期 エ
次にこの2細胞が同時に卵割し 4細胞期 イ
卵黄が多い所を植物極
卵黄が少ないところを動物極といい、最初の2細胞期 と4細胞期は動物極から植物極に向かって割れていくので 地球儀で縦の線を経線というのとおなじように縦に割れることを経割という。
つぎにここから、横に割れる4細胞が動物極側で割れて8細胞期 オ
さらに次は経割で 16細胞期 ウで
その後、中に空洞ができるように卵割が進む
そして、桑の実のような状態にまで卵割が進む。
桑の実の写真
このとき動物極側に空洞ができ、卵割腔ができている
その後、細胞の数が増えて、アの状態になるこの状態を胞胚、空洞を胞胚腔
このあと、精子が入ったところが原口になり、そこから貫入がおこり、原腸胚になる。、
原腸胚で動物極で神経版ができ、神経管を形成するように包み込み神経胚ができる
神経胚から、分化が起こり尾芽胚となるカ
これを順番に並べると
エイオウアカ
4番目に当てはまるのはウ16細胞期
と発生順序を覚えることは中学レベルではしなくてもよい。この佐賀県の問題は
どんな意図で出されたかはわからないが、ただ暗記しているかという問題なら面白くない。
受精卵が変化していく過程
(3) 受精卵は、分裂をくり返して細胞の数をふやし、そのふえた細胞が形やはたら きのちがういくつかの部分に分かれて、やがておとなの形になっていく。この過 程を何というか、書きなさい。
これは、発生と答える