【中三応援プログラム】山口県の選択問題の解きかた 電池 地球の年周運動 クリップモーター 細胞分裂(2021年山口)
小問集合よりは難しく大問ほどの大きな問題ではない。
どれも用語を一つかき、あとは記号で選ぶ問題である。
どれを選択すると正答率が高いか?
1の化学分野が一番ときやすい
つぎに4の生物分野
次は2の地学分野
最後は3の物理分野だろうか。
この選択問題はコロナで休校措置が長かったための救済措置として取られたものだが、
化学、地学、生物分野は中三で学習する内容でした。中三で学習時間が削られてこんなに詳しく学習してないかもしれないというところの問題だから、救済措置かどうかは不明である。
化学電池
図1のように,うすい塩酸を入れたビーカーに亜鉛板と銅板を入れ,モーターに つながった導線Aを亜鉛板に,導線Bを銅板に接続したところ,プロペラが矢印の方向に回転した。次の(1)~(3)に答えなさい。
化学エネルギーを電気エネルギーに変換する装置
(1) 図1では,物質がもっている化学エネルギーを, 電気エネルギーに変えてプロペラを回転させている。 このように,化学エネルギーを,電気エネルギーに 変換する装置を何というか。書きなさい。
化学電池
電池の条件
(2) 図1のうすい塩酸と亜鉛板,銅板の代わりに,さまざ まな水溶液と金属板を用いて,プロペラが回転するか を調べた。プロペラが回転する水溶液と金属板の組み合わせとして適切なものを,次の1~4から1つ選び, 記号で答えなさい。
水溶液が電解質、金属板が異なるもの
ということで水溶液が薄い水酸化ナトリウム水溶液、金属板がアルミニウム板と銅板の組み合わせ1を選ぶ
つなぎ方を変えてみた
(3) 導線Aを銅板に,導線Bを亜鉛板につなぎ変えると,プロペラが回転した。導線をつなぎ 変えた後のプロペラが回転するようすは,つなぎ変える前のプロペラが回転するようすと 比較して,どのようになるか。最も適切なものを、次の1~4から選び,記号で答えなさい。
極版を逆にしたから電流の流れる向きが逆になった。
電子オルゴールの場合は電気が流れないので音はならなくなる
モーターの場合は回転が逆になる。
極版を変えていないので電圧の大きさは同じである。そのため速さは変わらない。
1 回転の向きは変わらず速さが大きくなる。
2 回転の向きは変わらず速さが小さくなる。
3 回転の速さは変わらず向きが反対になる。
4 回転の向きも速さも変わらない。
3を選ぶ
地球の公転
<選択問題≫ 図1は,地球が太陽のまわりを公転するようすを,公転面に垂直な方向から見た模式図 であり,A~Dは北半球における春分,夏至,秋分,冬至のいずれかの地球の位置を示し ている。次の(1)~(3)に答えなさい。
太陽とその周りをまわる天体の総称
(1) 太陽とそのまわりを公転する天体を,まとめて何というか。書きなさい。
太陽の周りをまわる天体?ということで惑星と答えてしまいがちな問題
「太陽とその周りを公転する天体をまとめて」という問題なので太陽を含む
また、公転しているのは惑星だけではない。すい星も公転している。
このため、答えとして「太陽系」と答えるのが正しい。
「地球のように太陽の周りを公転している天体を何というか」という問題なら惑星
「月のように惑星の周りを公転している天体を何というか」という問題なら衛星
地球の位置
(2) 冬至の地球の位置を示すものとして適切なものを,図1のA~Dから1つ選び,記号で答えなさい。
この図には地球の傾きが書いていないから、どう選んだらいいかがわからないとなるだろう。
ポイントは北極に位置である。北極と太陽が当たっていない部分を見る。
一日中、北極圏が太陽が当たらない極夜になっているのが冬至であるから、Aが当てはまる
地軸を傾けない
(3) 地軸は,公転面に垂直な方向から約 23.4° 傾いている。 地球の位置が図1のCのとき,地軸が公転面に垂直であるとすると,地軸が傾いているときと比較して,日本では, どのような変化が起こるか。適切なものを,次の1~4 から1つ選び,記号で答えなさい。
1 昼間の長さが長くなる。
2 太陽の南中高度が低くなる。
3 日の入りの時刻が遅くなる。
4 日の出の時刻が早くなる。
Aが冬至で反時計回りに地球は太陽の周りを公転しているので
Cのときは夏至なので夏至のときと地軸が傾いていない春分、秋分と比較する。
昼間の時間が一番長いのが夏至であるから、昼間の時間は垂直にすると短くなる
太陽の南中高度が一番高いのが夏至だから、垂直にすると南中高度は低くなる
日の入りの時刻が遅いのが夏至なので、垂直にすると日の入りが速くなる
日の出の時刻が遅いのが夏至なので、垂直にすると遅くなる
よって2が答えになる
この選択問題は難しい問題ではないがひっかけ問題が含まれているので気を付けたい。
クリップモーター
<選択問題>
・エナメル線を数回巻いたコイルをつくり,図1のような装置を組んだ。コイルに一定の大きさの電圧をかけると,端子Aから端子Bの向きに電流 が流れ,コイルが連続して回転した。
図2は、図1のコイルを,端子A側から見た模式図であり、コイルに,端子Aから端子Bの向きに コイルを連続して回転させるため、回転軸に 電流が流れると,矢印の向きに力がはたらくこと を示している。次の(1)~(3)に答えなさい。
直流
(1) 流れる向きが一定で変わらない電流を何というか。書きなさい。
突然、これを聞かれてもピンと来ないかもしれない。モーターとすぐに結びつかないから。この問題は電機分野の問題と考えてとく
直流・・・電流の向きが一定で変わらない
交流・・・電流の向きが周期的に変わる
(2) 電流の向きを,端子Bから端子 A の向きに変えると,コイルにはたらく力の向きはどのように なるか。適切なものを,次の1~4から1つ選び, 記号で答えなさい。
電流の向きが逆になるとはたらく力の向きは図2と逆になる。
逆になっているのは3だけである。
コイルの力を大きくする方法
(3) 図1のコイルにはたらく力を大きくする操作として,適切なものを,次の1~4から 1つ選び,記号で答えなさい。ただし,コイルにかかる電圧は変わらないものとする。
1 電気抵抗の大きいエナメル線でつくったコイルに変える。
抵抗を多くくすると電流が小さくなる。力は電流の大きさに比例するので力は小さくなる。
2 コイルのエナメル線の巻数を少なくする。
巻き数を増やしても電流の大きさは変わらないので速さは変わらない。
3 磁石を裏返してS極を上に向ける。
磁石の向きを逆にすると回転が逆になるだけである。
4 磁石をより磁力の大きい磁石に変える。
磁石を強いものに変えると磁束密度が大きくなるので回転は速くなる
この問題は、電線に架かる力が、電流と磁束密度に比例するという高校レベルのことを聞いている。
答えは4
≪選択問題>染色体を観察するため,ソラマメの根の先端部分を切りとりスライドガラスに のせて、プレパラートをつくった。次の(1)~(3)に答えなさい。
(1) 染色体に含まれている,遺伝子の本体は何という物質か。書きなさい。
遺伝子の本体の物質名なのでDNA
(2) プレパラートをつくるとき,細胞を1つ1つ離れやすくするために用いる薬品と
して,最も適切なものを,次の1~4から選び,記号で答えなさい。
1 うすい食塩水
2 うすい塩酸
3 ベネジクト液
4 酢酸オルセイン液
細胞分裂を観察するには
固定・・・エタノールと酢酸の混合液の中に入れ 細胞の活動を止める
解離・・・薄い塩酸の中で細胞をばらばらにする
染色・・・酢酸オルセインで核の中の染色体を染める
ここでは 2が答えである
3は糖があるかを調べる
4は染色に使う。
(3) 次の文が,染色体の特徴を説明したものとなるように,( )の中のa~d の語句について,正しい組み合わせを,下の1~4から1つ選び,記号で答えなさい。
1つの細胞の中にある染色体の数は, (a 生物の種類によって決まっている b_どの生物でも同じである)。また, 染色体の形や位置は,細胞分裂の過程で, (c変化する d 変化しない)。
1 aとc
2 aとd
3 bとc
4 bとd
染色体の数は生物によってきまっている a
染色体の形と位置は細胞分裂の間に変化する c
よって 1