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8生物の体のつくり、生態系、環境問題はセットで出題される(2018年山形)

 

図1のように、ピンセットでえらぶたを持ち上げたところ、 えらぶたを持ち上げたところ、えらには多くのひだがあった。

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えらに多くのひだがある理由を説明しなさい

表面積を大きくすることで、効率よく酸素と二酸化炭素を交換することができる。 

 

食物網か食物連鎖か?

イワシは,2種類以上の生物を食べたり、2種類以上の生物に食べられたりする。このように, 海の生態系では、多くの食べる・食べられるの関係がからみ合った、 という複雑なつながりがつくられている。この繋がりを何というか

 

一対一のつながりなら食物連鎖、ここでは二種類以上といわれているので食物網

 

環境問題

私たちは、さまざまな生物を用いて、自然環境について調べたり、自然環 境を保全したりしている。「水質調査」,「下水処理」からどちらか一つを選び、選んだもの は、どのような生物を用いてどのように行うか、書きなさい。なお,選んだものの記号を解答欄 に書くこと。

 

水質調査

水生生物を捕まえて、水生生物の調査をし、水質を知る手がかりとする。

水質を判定するときに調べる対象とする生物を指標生物(しひょうせいぶつ)という。

調べ方については国土交通省にページが詳しい。

 

www.mlit.go.jp0

 きれいな水(水質階級Ⅰ)
カワゲラやサワガニ、ナミウズムシ(プラナリア)など

ややきれいな水(水質階級Ⅱ)
ゲンジボタルカワニナヤマトシジミなど

きたない水(水質階級Ⅲ)
ミズカマキリ、タニシ、シマイシビルなど

とてもきたない水(水質階級Ⅳ)
ユスリカ類、アメリカザリガニ、エラミミズなど

 

これを全部覚えるのは大変だから、一番上と一番下を覚える

とれもきれいな水 カワゲラ類 ナミウズムシ

たいへん汚い水  アメリカザリガニ ユスリカ 

 

下水処理

微生物を入れて、微生物の作用により汚水に含まれる有機物を分解させる

 

これらのことは「自然環境と人間」 (「理科の世界3年」 p288~ 大日本図書)にあり教科書の最後の方にある。ここまで深く学習しないうちに入試になる仕組みであるため、詳しくは入試で聞かれることはあまりない。

 と思われがちだが、教科書の最後に出ているのは今まで学習したことのまとめである。新しいことではなく、それまでに環境問題の学習をやっているので、ここは外せない場所である。

 

特に2021年から完全実施の新学習指導要領ではそれまで3年の最後で学習をしていたこの環境問題が「各学年で学ぶこと」に変わってきたので、この問題のように、中2で学習する生物の体の仕組みと一緒に出題されるようにもなる。