水質調査のスコア計算(2018年岡山)
【河川の水質調査】
同じ川の3地点 (A〜C) を選び,同じ面積で、指標生物名 となる生物を採集し、個体数の多い上位2種類の生物に ●を,それ以外に○をつけた。
【結果と考察】
表1の結果から,調査地点は、きたない水の地点から順に( )となった。この調査におけるきたない水とは, 有機物が多く,溶けている酸素の量が少ない水を表して いる。地点によって水質が異なる原因の一つとして,家庭などからの排水が考えられる。
軟体動物の特徴
2 表1の指標となる生物のうち,カワニナとタニシは軟体動物である。軟体動物に特有の、内臓を包んでいる筋肉でできた膜を何といいますか。
外とう膜
スコア計算
3 次の「水質階級の判断方法]を参考に、レポート中の ( )に地点A~Cを きたない水の地点から順に並べ,記号で答えなさい。
[水質階級の判断方法]
表2 表2を使い、表1の生物を属する水質階級ごとに分け,●を2点,Oを1点として,地点A~Cの 「それぞれで、水質階級ごとに合計する。このとき,最も点数の高い階級をその地点の水質階級とする。
A 地点は ややきれいな水
きれいな水 1点
カワゲラ 1点
ややきれいな水 4点
ヒラタドロムシ 2点
カワニナ 2点
きたない水 1点
シマイシビル 1点
B 地点は きたない水
ややきれいな水 2点
カワニナ 2点
きたない水 3点
シマイシビル 2点
タニシ 1点
とても汚い水 1点
エラミミズ 1点
C 地点は きれいな水
きれいな水 4点
カワゲラ 2点
ヤマトトビケラ 1点
ヒラタカゲロウ 1点
ややきれいな水 3点
ヒラタドロムシ 1点
カワニナ 2点
とてもきたない水 1点
エラミミズ 1点
A ややきれいな水 B きたない水 Cきれいな水
きたない順に並べると
BAC
細胞による呼吸
4 次の文章は,律子さんが二つの調査をまとめたときの感想である。(1), (2) に答えなさい。校内と河川の調査から,周りの環境によって,見つかる生物も異なることがわかり ました。また,河川の調査では有機物が多い水もありました。有機物に含まれる炭素は, 植物による光合成や酸素を使った細胞による呼吸(細胞呼吸)などで、自然環境の中を 循環します。このような物質の循環を維持していきたいと感じました。
(1) 「周りの環境によって見つかる生物も異なる」について、,ある場所に生活する生物とそれを取り巻く環境を一つのまとまりとしてとらえたものを何といいますか。
生態系
(2) 「酸素を使った細胞による呼吸」 のはたらきについて,「エネルギー」「二酸化炭素」「有機物」という語をすべて 用いて説明しなさい。
有機物を二酸化炭素と水に分解して生命活動に必要なエネルギーを取り出すこと
生態系 食物網 バイオーム 生物群集
「理科の世界3年」大日本図書p140、p141
生態系 ある環境とそこに住む生物とを一つのまとまりと見たもの
食物網 「食べる・食べられる」の視点で見た時に2種類以上の生物を食べたり食べられたりするような環形。これらの関係を線でつないでいくと複雑に入り組んだ網のようになっている。
食物連鎖 「食べる・食べられる」の関係を1対1の順番で結んだもの
バイオーム(生物群集) ある地域にみられる植生(森林、草原、荒原)とそこに住む動物などを含めた生物の集まり
バイオームは高校の生物基礎で学習する。