行政放送無線のスピーカーはどこにある?(思考力重視問題)2020年千葉
会話文を読んで答えを考える
A~Eさんの5人は次の方法によって、行政放送無線のスピーカーがどこにあるかを調べた。ただし、音は妨げられることはなく、空気中で340m/sで進むものとし、スピーカーは一つである。
く方法>
1 A~Eさんは、同じ高さの5地点にて,それぞれチャイムが聞こえ始めた時刻を記録する。
2 A〜Eさんがチャイムを聞いた地点を、図3の 地図上に、それぞれ地点A~Eとして記録する。
3 図4のように、図3の上に方眼用紙を重ね、地点 A~E を記入し,スピーカーの位置を求める。ただ し、方眼用紙の1目もりは、170 m を表し、スピー カーと地点A~Eは,同一水平面上にあるものとす る。
また、図4の地点O~R は、Sさんがスピー カーの位置を予想した地点である。
<会話文>
先 生:みなさんが,それぞれいた地点では、正午から何秒後にチャイムが聞こえ始めましたか?
Cさん:私がいた地点 C では、5.0秒後に聞こえ始めました。
Dさん:私の地点では, 8.5 秒後でした。
Bさん:Cさんがいた地点からスピーカーの位置までの直線距離と、Dさんがいた地点から
スピーカーの位置までの直線距離の差は, (y )mですね。
先生:そうなりますね。
Eさん:私の地点では,6.5秒後でした。
Aさん:私とBさんは、チャイムが同時刻に聞こえ始めました。
Sさん:みんなの結果をまとめると,チャイムが流れるスピーカーの位置は、( Z ) となります。
先生:そのとおりです。みなさん、よく調べましたね。
問題 yに当てはまる数字、zにはO~Rの記号で答えなさい。
考え方
速さm/s=距離m /時間s
であるから
距離m=速さm/s × 時間s
図4は1メモリ170mなので、1秒で340m、2目盛りある。
A~Eさんの話を整理してみる
C:5.0秒後に聞こえる C地点から10目盛り離れたところにスピーカーがある。
D:8.5秒後に聞こえる。D地点から17目盛り離れたところにスピーカーがある
E:6.5秒後に聞こえる。E地点から13目盛り離れたところにスピーカーがある。
A,B:A地点、B地点は同じ距離スピーカーから離れている。
Cを中心とし、半径10目盛りの円を書く。
Dを中心とし、半径17目盛りの円を書く
Eを中心とし、半径13目盛りの円を書く
CDEの3つの円の交線の交点が求めるスピーカーの位置である。
その位置はP
AからPまで横が右に4目盛り下に3目盛り
BからPまで横が左に4目盛り下に3目盛り
同じ距離離れている。このため、ABCDEすべての条件に合う。
CとDの距離の差は 17目盛りー10目盛り=7目盛り
7×170=1190m
y 1190
z P
ポイント
地震の震央の位置を求める方法と同じ方法で求める。
今回、円がかなり大きくなるので、この方法では難しいかもしれない。
そこで次の方法で求める。
AとBは同じ時刻にチャイムを聞いたことより。
AとBの垂直2等分線上にスピーカーがある。
遠いほど時間がかかるので
C<D<Eの順に遠くなる。Eが一番遠い。O,Qではない。
よってPというようにこの問題ではすぐに答えが導き出せる