炭酸水素ナトリウムの加熱実験操作
図のような装置を組み立て、試験管Xに入れた炭酸水素ナトリウムを加熱して、発生した気体を試験管Yに集めた。
(1)試験管Xを加熱する前に試験管Xでしなければいけないことは何か。またそのようにしなければいけない理由を答えなさい。
(2)最初に出てくる気体を試験管Yに集めず、しばらくしてから発生した気体を集めた、なぜ、最初の気体を集めないのか。
(3)上の図で加熱をやめる前にすることについて、操作の先のものから順番になるように、ア~キの中から必要なものを選び、記号で並べなさい
ア ねじYをしめる
イ 試験管Aの口の部分を上にあげる
ウ ガラス管を水中から取り出す。
エ ガスの元栓をしめる
オ ゴム管を指でつまむ
カ ガスバーナーのコックをしめる
キ ねじXをしめる
(4)ガラス管を水中から取り出す理由として、適切なものを次のア~エの中から選び、記号で答えなさい。
ア 試験管A内の気圧が上がるので、試験管Aのゴム栓が飛び出すことをふせぐため
イ 試験管A内の気圧が上がるので、水槽の水が試験官Aに流れ込むのを防ぐため
ウ 試験管A内の気圧が下がるので、試験管Aのゴム栓が飛び出すのを防ぐため
エ 試験管A内の気圧が下がるので、水槽の水が試験官Aに流れ込むのをふせぐため
解答
(1)操作 試験管の口を下に下げる
理由 実験で液体が生じた場合、液体が加熱部分にながれないようにするため
(2)はじめに出てくる気体は試験管Xの中に入っていた空気を多く含むため
(3)ウ→キ→ア→カ→エ
(4)エ
解説
(1)炭酸水素ナトリウムが熱分解されて、炭酸ナトリウム、水、二酸化炭素が生じる。液体が生じるときは試験管の口を下に下げる
(2)試験管A内にもともとある空気ではなく、熱分解で生じる二酸化炭素を集めるため、最初の気体は集めない。
(3)加熱時と逆の操作を行う。ガラス管を水の中から出す操作を税所に行う。
(4)加熱を行うと試験管Aの中の空気が加熱によりぼうちょうし、気圧が上がる。加熱をやめると、中の気体が圧縮するので気圧が下がる。水槽の中の水が逆流しないようにするため、ガラス管を水槽から取り出す。