ライオンの立体視
よく出る問題をマスターしよう
高校受験の問題って難しい問題ばっかりでもうお手上げだぁ。
中学3年生になり、受験を意識し始めた夏休み。
周りも受験勉強をしているし、私も勉強しなくちゃと思っている人がまずつまづくこと。
「範囲が広すぎて何をやったらいいのかわからない」
そんな状態になって、もう投げやりになってはいませんか?
しかし、まだまだ間に合います。何をするのかをしっかり押させれば間に合うのです。今日は、2022年度に出題された問題の中からこの問題を取り上げてみました。
理科って暗記と計算?
理科といえば、覚えることも多いのに比べ、数学みたいに計算もしなくちゃいけない。計算なんて嫌だァと思っている人はそれだけで理科から逃げてしまいがち。
しかり、理科の入試問題は計算よりも暗記で解ける問題の方がはるかに多いのです。
最近は思考力が求められる問題が増えてきていますが、それでも大半は暗記で乗り切れます。
問題の先を読む
最近の問題の傾向は、問題文の前にやたらと長い文章があり、その長い文章から出題されるのかなと思ったら、まったく関係のないことを聞いてくるというのが多い。
パターンを読み取る
この問題はこれが出るんだろうなぁと予測して問題を読むというのが、問題の解き方である。
ライオンとシマウマ
ライオンとシマウマの問題は今年は、関西地区では多く出題された。
2022年大阪府公立高校入試から
まず、大阪府の問題である。
youtu.beこれは、ライオンとシマウマの立体視の問題で、記号で選択する問題である。このような記号で解ける問題をまず、問題ごとパターンで覚えてしまう。
すると、次のような問題にも対応できる。
2022年千葉県公立高校入試から
これは2022年千葉県で出題されたものである。
youtu.beここでは「距離」というキーワードを含また文で書きなさいという問題である。
最近の問題は記号選択ではなく、自分で文章を書く問題が多い。
文章で書く問題は答えが一つと決まっていないので採点する方はとても大変である。
沢山の答案を採点しているとだんだんわけが分からなくなってくるという世界に陥ってしまう。
そんな危険性がある記述式問題。
この記述の問題は、採点する者は大変で、問題を出す方も目的とした答えを出させるためにキーワードを出さなくてはいけないから大変、受験生も大変ということでみんな大変である。
しかし、最近のトレンドなのでこれからもどんどん出ると考えられる。
記述をマスターする方法
次は、愛媛県の問題であるが、この問題は千葉県の問題と同じであることに気づくだろうか?
目が正面についているから、立体的にものを見ることができる。
立体的にものを見ることは「えものまでの距離をつかむ」ということができる。
記述をマスターする方法は、空欄を埋めるという問題の空欄だけを覚えるという方法ではだめである。
空欄を含んだ文章全体を覚えることが大事である。
思考力が求められる問題にも対応する
この立体的にものを見ることができるということで、「距離をつかむ」ことができるというのは定番で、ライオンとシマウマが出題される。
これが他の動物になったら解けないということがないようにしよう。
次は2―22年の奈良県の問題である。
この問題のようにライオンという肉食動物を聞くのがこの問題の定番であるが、逆の草食動物を聞くパターンがある。それもシマウマではなくアマミノクロウサギという授業で習ったこともない動物が扱われたりする。
これは、思考力判断力を問う問題で定番の問題の裏側を聞いてみたという問題である。
定番の問題は「ライオンの目の付きかた」:なら、ライオンが肉食動物の代表と考え、逆の草食動物ならどう答えるという発想である。
考え方は同じだが、ちょっと変えられたら答えられなくなってしまうのが、いつも空欄だけを覚える方法をしている勉強法をしている場合である。
肉食動物と草食動物
肉食動物と草食動物は目の付きかただけが質問されるわけではない
先ほどの千葉県の問題では、歯の形も出題されている。
和歌山県では次のように歯の特徴と腸の長さで出題された。
肉食動物は犬歯、草食動物は臼歯
草食動物は葉を消化するために長い腸が必要
ということを押さえてあればとける問題である。和歌山の問題では語群選択だがこれを文章で書きなさいと言われても解けるようにしておきたい
今日のまとめ
よく出る問題をマスターするためには過去問で整理することが大事である。
この時期に入試問題の過去問を始める人は多いだろう。
その時に問題を解いて正解をして「やったー」これで本番もうまくいく
と思ってしまう。
しかし、それは大きな落とし穴である。この問題を「記述しなさい」という問題だった場合解けるか?
そして、ライオンについて聞かれている問題だけれど、シマウマについて聞かれても解けるか?
シマウマではないウサギとかで聞かれても解けるか?
というように、アレンジが加わっていても解けなければいけない。
このためには、問題を数多くこなし、図が出てきただけでこれはたぶんこのことを聞かれるのではないかという予測を持って問題を解くパターンを身につけてほしい。