セキツイ動物の分類
理科はすべてを覚えるものではない
・理科は覚えることが多いよぉ
・何を覚えたらいいのかわからない
というのが多い。
しかし、たとえ、覚えたとしても覚えたことをテストで引き出すことができなければそれは覚えてないことと同じである。
今回は、定番問題の「せきつい動物の分類」をテーマに何を覚えるのかというのを考えてみよう。
次の中で鳥類はどれか(2022年奈良県公立高校入試から)
問題は、「魚類、両生類、哺乳類、爬虫類、鳥類」の表の中から鳥類だけを選ぶという問題である。
これを、秒速で解く方法はある。
鳥類は、恒温動物で殻のある卵を陸上に産むという特徴があるから、他の選択肢がどれに当てはまらなくても、一発で「オ」が鳥類と出せる。
しかし、問題の出題者は一発で答えを出すことを要求はしていない。
この問題では、鳥類だけを聞いているが、他の動物の特徴も分かっているか。
ということも知りたい。
しかし入試問題で複数のことを聞く問題は出せない。
だから、受験生が5つの動物を分類してその中で鳥類だけを答えるという形で出題しているのである。
だから、この問題で「鳥類は恒温動物で殻のある卵を産む」ということだけ覚えていたのではだめなのである。もっと深く覚えよう。
共通性をとらえた覚え方をしているか?(2021年度高知県入試から)
動物の分類を覚えるときに、わかりやすい表を自分で作っているかというのがポイントになる、
この高知県の問題のように、
・背骨があるか
・えらがあるか
・一生、肺呼吸か
・恒温動物か
という段階を追って、動物の進化の過程を意識しながら動物をまとめてあるかを聞く問題がある。
この動物の分類の問題が出た場合、この高知県の問題のように分類できるようにしておこう。
動物カードを使った問題(2021年福岡県公立高校入試)
呼吸方法について
子の生まれ方について
体温の調節方法について
それぞれの名称について説明できるかという問題である。
この問題が定番であるのでこの問題が解ければ次の問題は秒で解ける。
会話文形式の問題(2021年青森県公立高校入試)
聞かれることは決まっている(2021年長崎県県立高校入試から)
類題を征服しよう(2021年三重県県立高校入試)
分類できれば、他の問題は秒で答えられる。(2021年静岡県公立高校入試から)
今日のまとめ
セキツイ動物の分類は魚類、両生類、爬虫類、哺乳類、鳥類の進化とともに勉強する。
海で生まれた生物は陸上に進出した。
エラは乾燥したら困るので肺呼吸を得た。しかし、両生類は乾燥には耐えられなかった。それは皮膚呼吸をするから。
乾燥に耐えられるようにからのある卵にした。
そして子の養育法を発達させる胎生によって、多くの卵を産卵する生物から子を守ることができるように進化した。
このように進化をストーリーにして覚えていくと覚えやすい。
生物の進化はNHK for schoolで復習しておこう