緊急地震速報の計算その2(2015年奈良)
グラフが与えられているだけで解く問題
4つのステップでこの問題も解ける
図4の地震では,震源からの距離が30kmの地点にある地震計がP波をとらえたときから6秒後に,緊急地震速報が発表された。緊急地震速報が発表されてから,震源からの 距離が100kmの地点にS波が届くまでの時間は何秒か。その値を書け。
グラフから読み取れることを読み取る
P波の速さとS波の速さを求める
グラフでは、読み取りやすい所の点を読む。
P波では 10秒のとき60kmなので、
S波では 10秒のとき 40kmなので
第1ステップ 地震の発生時刻を求める
今回の奈良県の問題では具体的な時刻が出ていないので、この地震の発生時刻を0時0分0秒と勝手に置く。(わかりやすい時刻に置く)
第2ステップ 緊急地震速報が出された時刻を求める
30kmの地点でP波がとらえて6秒後なので
30km地点にP波が届いた時刻を求める。
にP波の速さ6km/s、距離30kmをいれ、かかった時間tsを求める
地震計にP波が届いたのは 0時0分5秒
それの6秒後に緊急地震速報が出たので
0時0分11秒に緊急地震速報が出た。
第3ステップ 主要動が到着した時刻を求める
100kmの地点にS波が届くまで何秒かかるかを求める
0時0分25秒に主要動が到着する。
第4ステップ 緊急地震速報が出てからS波が来るまでの時間差を求める
緊急地震速報が出た時刻 0時0分11秒
S波が到着した時刻 0時0分25秒
よって、時間差は 25ー11=14秒
ポイント
時刻を決めることで、全体像が見えやすくなる。
地震の発生時刻 → 地震計の受信した時刻 → 緊急地震速報の出た時刻
0:00:00 0:00:05 0:00:11
↓ 25秒後 ↓ 14秒後
100kmにS波が到着した時刻
0:00:25