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緊急地震速報の計算その2(2015年奈良)

グラフが与えられているだけで解く問題

 

4つのステップでこの問題も解ける

図4の地震では,震源からの距離が30kmの地点にある地震計がP波をとらえたときから6秒後に,緊急地震速報発表された。緊急地震速報が発表されてから,震源からの 距離が100kmの地点にS波が届くまでの時間は何秒か。その値を書け。

f:id:gomasan8:20210813184217p:plain

グラフから読み取れることを読み取る

P波の速さとS波の速さを求める

グラフでは、読み取りやすい所の点を読む。

f:id:gomasan8:20210813184909p:plain

P波では 10秒のとき60kmなので、

P波の速さkm/s=\dfrac{距離km}{時間s}

P波の速さkm/s=\dfrac{60km}{10s}

P波の速さkm/s=6.0km/s

S波では 10秒のとき 40kmなので

S波の速さkm/s=\dfrac{距離km}{時間s}

S波の速さkm/s=\dfrac{40km}{10s}

S波の速さkm/s=4km/s

 

第1ステップ 地震の発生時刻を求める

今回の奈良県の問題では具体的な時刻が出ていないので、この地震の発生時刻を0時0分0秒と勝手に置く。(わかりやすい時刻に置く)

 

第2ステップ 緊急地震速報が出された時刻を求める

30kmの地点でP波がとらえて6秒後なので

 30km地点にP波が届いた時刻を求める。

P波の速さkm/s=\dfrac{距離km}{時間s}にP波の速さ6km/s、距離30kmをいれ、かかった時間tsを求める

 6.0km/s=\dfrac{30.0km}{ts}

 ts=\dfrac{30km}{6.0km/s}

 t=5.0s

地震計にP波が届いたのは 0時0分5秒

それの6秒後に緊急地震速報が出たので 

0時0分11秒に緊急地震速報が出た。

第3ステップ 主要動が到着した時刻を求める

100kmの地点にS波が届くまで何秒かかるかを求める

S波の速さkm/s=\dfrac{距離km}{時間s}

4.0km/s=\dfrac{100km}{Ts}

T=\dfrac{100km}{4.0km/s}

 T=25s

0時0分25秒に主要動が到着する。

第4ステップ 緊急地震速報が出てからS波が来るまでの時間差を求める

 緊急地震速報が出た時刻 0時0分11秒

 S波が到着した時刻   0時0分25秒

 

よって、時間差は 25ー11=14秒

 

ポイント

時刻を決めることで、全体像が見えやすくなる。

地震の発生時刻 → 地震計の受信した時刻 → 緊急地震速報の出た時刻

0:00:00    0:00:05     0:00:11

   ↓ 25秒後                 ↓ 14秒後

 100kmにS波が到着した時刻

     0:00:25