【中三応援プログラム】地震(2021年沖縄)
震度5強とはどのようなゆれか?
震度はもともと人が感じたゆれを表していた。今では地震計による観測データから計算で求めている。
80代の男性は避難の際に転倒。
60代男性は屋内で落ちてきた物に当たった
市役所に避難してきた女性は、体調が悪くなったという。
市内5カ所で水道管が破裂している。
また、街灯1本が倒れた。
コンビニでは、棚の商品が多少落ちた
自宅で転倒し、顔をけがした
市内の道路で落石が起きた模様。
老朽化した街灯が倒れた
大半の人が恐怖を感じるのが震度5
震度5強では
恐怖の度合いがかなり大きい、
避難しようとして転倒、落ちてきたものに当たる
老朽化した街灯が倒れる
落ちてくるものが多い
落石が起こるのは震度6であるが。地盤によっては5強のゆれでも落石することもある。
2021年の沖縄の地震の問題である。この問題は基本問題なので解けるようにしておきたい。
地震波の特徴
問1 次の文は地震波の特徴についてまとめたものである。文中の ( 1 ) (2)には揺れの大きさ、(3) ( 4 )には図1、図2のどれが当て はまるかそれぞれ答えなさい。
地震のときには,最初に ( 1 )を感じ,続いて( 2 )を感じることが多い。これは, ( 2 )をもたらすS波よりも, ( 1 )をもたらすP波のほうが伝わる速さが速いためで ある。P波は、波の伝わる方向に物質が振動する波で,図で表すと ( 3 ) のようになる。 また,S波は、波の伝わる方向と直角方向に物質が振動する波で,図で表すと ( 4 )のよ うになる。
小さい揺れである。
これは(1)~(4)がすべて正しくないと得点にならない。
初めに感じるのは縦波のP波で初期微動という小さい揺れである。
(1)小さい揺れ (3)図2
次に横波の主要道が大きな揺れで届く
(2)大きな揺れ (4)図1
観測結果から地震波の速さと発生時刻を求める。
問2 ある場所で発生した地震を,A地点~C地点で観測した。下の表1は,A地点~C地点の観 測地点から震源までの距離,A地点~C地点の観測地点でのP波およびS波の到着時刻,初期微 動継続時間を表したものである。
地震波の速さ
(1) P波,S波の伝わる速さはそれぞれ何 km/sか答えなさい。
AB間の距離は40km P波の時間差は5秒より
速さ=距離÷時間
40÷5=8km/s
S波の時間差は10秒より
速さ=距離÷時間
40÷10=4km/s
P波の速さ 8km/s
S波の速さ 4km/s
地震の発生時刻
(2) 地震の発生時刻は何時何分何秒か答えなさい。
AB間の距離40kmでP波は5秒差がある。
震源からAまでの距離は40kmだから、震源からP波は5秒かかっている。
A地点の時刻は10時15分10秒だからそれより5秒前の
10時15分05秒に地震が発生した。
問3 図3は,地震が発生したときに,震源に近い地震計でP波を感知し,コンピュータで分析し た情報をもとに瞬時に各地のS波の到達時刻やゆれの大きさを予測して,すばやく知らせる気象 庁の予報・警報システムを説明したものである。このシステムを何というか。
マグニチュードと震度
問4 マグニチュードや日本における震度について述べた文として,最も適当なものを次のア~エ の中から1つ選び記号で答えなさい。
ア 一般に,同じ地震のマグニチュードは,震央に近い観測地点ほど大きくなる。
マグニチュードは地震の規模を表す量で地震の発生した場所のエネルギーの大きさである。深奥に近いほど大きくなるのは震度である。
地震による揺れの大きさを表すものは震度である
ウ 震度は,震度計によって計測される。
震度は地震計によって計測される
エ 震度階級表の5~7は,それぞれ強と弱の2段階に分けられている。
震度階級は0~7の10段階
0 地震計が感じる
1 静かにしている人が感じることもある
2 寝ている人が感じることもある
3 外にいる人が感じることもある
4 ほとんどの人が感じる
5弱 大半の人が恐怖を感じ、物が落ちてくることもある
5強 大半の人が恐怖を感じ、落ちてくるものが多くなる
6弱 立っていることが困難になる
6強 立っていることが困難になり這わないと移動できない
7 鉄筋コンクリートの建物が壊れることもある
震度4以上が緊急地震速報になる。7は一つだけでこれ以上大きいのはない
答えは、ウ
動画で解説(地震発生の仕組み)
動画で解説(地震計の仕組み)
動画で解説(緊急地震速報とは何か)
動画で解説(地震の発生時刻)
動画で解説(緊急地震速報の計算)
動画で解説(震源の深さ)
動画で解説(公式を使わない計算)