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酸化銀の熱分解、未反応の酸化銀は何%?

酸化銀2.32gを完全に熱分解させると銀が2.16g得られる。今、酸化銀6.96gを熱分解したあと、質量を測ったところ6.66gであった。次の問いに答えなさい。(2015年山梨 改題)

(1)未反応の酸化銀の質量は何gか。

 

酸化銀:銀:酸素=2.32:2.16:0.16である。

この反応で酸素は6.96-6.66=0.30g発生しているので

反応した酸化銀をxgとすると

 2.32:0.16=x:0.30

  0.16x=2.32×0.30

    x=4.35

未反応の酸化銀は最初の酸化銀から反応した酸化銀を引いた量である。

 

6.96-4.35=2.61g   答え2.61g

 

(2)未反応の酸化銀は加熱前の酸化銀のうち何%か

 

(1)で2.31gと出しているので 

2.61÷6.96×100=37.5%

 

(別解)

酸化銀:酸素=2.32:0.16より

酸化銀6.96gが完全に反応したときに発生する酸塩をygとすると

2.32:0.16=6.96:y

  2.32y=0.16×6.96

    y=0.16×3

    y=0.48

反応で生じた酸素は6.96-6.33=0.30gである。

このことから、未反応の酸化銀に含まれている酸素はy-0.30

0.48-0.30=0.18g

 

未反応の酸素0.18gは完全に反応の酸素0.48gの何%かを求めるとその割合が

未反応の酸化銀と完全に反応した酸化銀の割合と同じになる。

0.18÷0.48×100=37.5%

 

このパターンの問題は問題集にはあまりない。それは今まであまり出題されてきていないからである。しかし、新学習指導要領では今まで出てきていない問題を出題する傾向にある。

 

これの数字が変わっているバージョンや

炭酸水素ナトリウムの熱分解でも同様に解くことができる。

炭酸水素ナトリウムの場合は酸化銀のところを炭酸水素ナトリウム、酸素を二酸化炭素に置き換えて計算する。