花火のうち上がった高さ(2014年三重)
計算を速くするために因数分解を使う
図は,花火が打 ち上げ地点Oから水平な地面に対して垂直に上昇し、点Pで花火が開くときのようすを示した 模式図である。ただし、打ち上げ地点0と鑑賞地点A は水平な地面にあり、高低差がないもの とする。
打ち上げ地点 と鑑賞地点 A との距離は 800 m であり,鑑賞地点 A にいるひ ろきさんが、点Pで花火が開くときの光を見てから、その開くときの音を聞くまでの時間差 は 2.94 秒であった。打ち上げ地点から点Pまでの距離はおよそ何m か,最も適当なもの を次のア~エから1つ選び、その記号を書きなさい。ただし、音は空気中を1秒間に約340m 進むものとする。
ア 400m イ 500m ウ 600m エ 700m
三平方の定理と近似を使う
光の速さは速いので、花火が光った時と同時に花火を見たとする。
h²+800²=(2.94×340)²
h²=(2.94×340)²ー800²
=(2.94×340+800)(2.94×340-800)
=(999.6+800)(999.6-800)
=1799.6×199.6
≒1800×200
=200²×3²
=600²
h=600m
答え ウ
解答のポイント
この問題は三平方の定理を使う。
a²ーb²=(a+b)(a-b)
1799.6≒1,800
199.6≒200
という近似を使う
これは計算を速くするためである。答えが4択であるから、正確な数字を求める必要はない。おおよその数字でいい。
音速も問題では1秒間で約340m 約340m/sとなっているので正確ではない。