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2022年2月15日実施 神奈川県 県立高校入試 理科解説 問7 消化酵素の濃度や触媒としての働き

令和4年度 神奈川県 県立高校入試 理科 問題と答え

www.tokyo-np.co.jp

動画で解説

youtu.be

酵素に関する問題は、アミラーゼに関する問題が定番である。

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だ液の実験で大事なのは対照実験である。

対照実験に関する実験は問3で光合成の実験でよく出題されるが、今回は出題されなかった。

 

今回は、アミラーゼではなく、タンパク質分解酵素であった

 

タンパク質分解酵素に関する過去問

北海道でパイナップルに含まれる酵素で出題された。

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高校で学習する酵素の内容

高校入試の問題に今年は中学ではなく高校で習う内容が出題されているというのが全体的に多かった。この問題もその一つである。

 

酵素はタンパク質でできているため、高温では性質を失う

最適温度がある

最適pHがある

触媒のため少量で何度も反応する

などの性質がある。これは高校で学習する内容であり中学ではそこまで学習しない。

しかし、今回の神奈川県の問題では、酵素が触媒であるということと、最適温度があるということを問う問題があった。

高校で学習する酵素の動画解説

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今年の問題の特徴は思考力

思考力を試す問題として、酵素の濃度を半分に薄めた時に、反応時間が2倍になるという反比例の関係があるというのをグラフから読み取るというものがあった。

反応時間は酵素の濃度に反比例する

これは、高校でも学習しない、大学で専門に学ぶときに学習する。

 今年の入試では、レンズの問題で凸レンズと物体の距離、凸レンズとスクリーンの距離がグラフで与えられていた。

 グラフを活用してとくという思考力が試される問題が多かった。

今後もこのような傾向が続くと思われる。

 塩酸と石灰石の反応で二酸化炭素の質量を求める計算式を答えさせる問題もあったので、実験データから自分でグラフを作って、自分の作ったグラフを活用して問題を解くというのも今後は増えると考えられる。

 理科の学習は暗記しなければならないことも多いが、試料を読み取る能力も今後必要ということで中学生の負担は大きくなりそうだ

 そして現在、理科を入試で使わなくても私立で合格し、公立離れをするという安定志向が進んでいる。

 コロナ渦で5教科全部を受験し、さらに合格発表が3月にならないとでないという公立よりも早く決まる私立のほうへとシフトしていくのは自然な流れであろう。