【中三応援プログラム】タンポポの葉を用いた光合成の実験(2021年石川)
2 タンポポを用いて、次の実験を行った。これらをもとに、以下の各問に答えなさい。 【実験1] タンポポの花を1つ切りとり、手で持ってルーペで観察し、スケッチした。 【実験II] 試験管A~Eを準備し、すべての試験管に、青色のBTB溶液を入れ、ストローで息をふきこんで緑色に調整した。その後、図のようにA~Cには大きさがほぼ同 じタンポポの葉を入れ、A~Eにゴム栓をした。次に、 BをガーゼでおおいC.Dを光が当たらないようにア ルミニウムはくでおおった。すべての試験管を日の当たる場所に2時間置き、BTB溶液の色の変化を観察して 表1にまとめた。その後,A.Cから取り出したタンポボの葉を①あたためたエタノールにしばらく浸した後、タンポポの葉を水洗いし、ヨウ素液につけて葉の色の変化を観察して表2にまとめた。なお、この実験に 用いた鉢植えのタンポポには、②実験結果を正しく読みとるために必要な操作を事前に 行った。
花の分類
問1 タンポポは、花弁が1つにくっついている。このような花弁の特徴をもつなかまを何というか書きなさい。
花には 合弁花と離弁花がある。
タンポポは花が離れているように見えるが、花弁が一つにくっついている花が集まって一つになっている。
花弁が一つになっている花を合弁花、離れているのを離弁花という。
タンポポがよく出題される。
動画で解説(タンポポの分類)岐阜県
ルーペの使い方
問2 [実験1]について、切りとったタンポポの花を観察するとき、どのようなルーベの使い方をすればよいか、次のア~エから最も適切なものを1つ選び、その符号を書きなさい。
ア ルーペを目に近づけ、花を動かさず,顔とルーペを前後に動かす。
イ ルーペを目に近づけ、顔とルーペを動かさず、花を前後に動かす。
ウ ルーペを花に近づけ、花とルーペを動かさず、顔を前後に動かす。
エ ルーペを花に近づけ、顔を動かさず、花とルーペを前後に動かす。
ルーペの使い方
ルーペを目に近づける
観察するものを動かす。
よって イ
対照実験
問3 [実験II]について、次の1~4に答えなさい。
(1)試験管AとCのように、1つの条件以外を同じにして行う実験がある。このような実験を何というか、書きなさい。
対照実験
漢字を間違えないようにしよう。対象実験、対称実験ではない!
エタノールで脱色
(2) 次の文は下線部①の操作について述べたものである。文中の(あ)には下のアーエのい ずれか1つの符号を(い)にはあてはまる内容をそれぞれ書き、文を完成させなさい。
この操作は、葉を(あ)して観察しやすくするために行う。また、エタノールは ( い )という性質があるので、エタノールをあたためるときは、エタ ノールの入った容器を熱湯であたためる。
ア 消毒
イ 洗浄力
ウ 染色
エ 脱色
エ
(い)に入るのはエタノールを温める注意である。エタノールは引火性がある。
火を使って温めると火がついて危険である。
(3)下線部②について、鉢植えのタンポポに事前に行った操作について述べたものはどれか、次のア~エから最も適切なものを1つ選び、その符号を書きなさい。
ア葉のデンプンをなくすための操作
イ 葉からの蒸散を行えなくするための操作
ウ葉のデンプンを増やすための操作
エ葉からの蒸散を行いやすくするための操作
この実験は、光を当てることで光合成をするかをするかどうかを確かめる実験である。
事前に暗室に1日おいて、葉に蓄えられたデンプンを消費させる ア
イ ワセリンを使う
(4) 試験管Aの BTB溶液が青色に変化したのはなぜか、その理由を、表1.2をもとに「呼吸」 という語句を用いて書きなさい。
BTB溶液は 酸性・・黄色
中性・・緑
アルカリ性・・青色
はじめ、青色(アルカリ性)を二酸化炭素を吹き込んで緑色にしている
緑色は二酸化炭素が含まれている。
Cはアルミ箔で包んでいると、呼吸だけ行われ二酸化炭素が増えて溶液は黄色になる
Bはガーゼで包んであると呼吸で出る二酸化炭素と光合成で吸収される二酸化炭素が同じ量なので色が変わらない
Aは、呼吸で出る二酸化炭素よりも光合成で吸収される二酸化炭素の量が多い
動画で解説(光合成)