【中三応援プログラム】<基本問題>気圧、気温の変化と寒冷前線の通過(2021年岩手)
2021年岩手県の問題である。
気圧、気温の変化による水の変化と寒冷前線の通過を知る方法である。
装置の作成 [1] 図1は、気圧の変化を調べる装置である。
しくみ:気圧が変化すると、ガラスびんの中の水面が上下する。
装置について:ガラスびんに水を入れ、ガラスびんの口を水の入った洗面器の木片の上に置い た。このときのガラスびん内の水面の高さに 目印をつけた。
[2]図Ⅱは、気温の変化を調べる装置である。
しくみ:図1のように、ペットボトルには水が満たされていて、砂の 入った4つのガラスの小びんが 上昇したり下降したりすることで気温の変化がわかる。
装置について:図Ⅱのように、水の入ったビーカーで、ガラスの小 ぴんがちょうどビーカーの水面と底の中間で静止するように、砂の量を調整した。残りの小びんも、水温をそれぞれ変えて調整し、それらをペットボトルに入れた。
観察 [3] [1][2]の装置を用いて、校庭の風通しのよい日かげで装置のようすを観察した。
資料 太郎さんの住む町のある日の気象要素について、気象庁のWebページで確認し、表にまとめた。また、この日の天気図を確認したところ、寒冷前線が西から東に向かって通過した ことがわかった。
気圧の変化
(1) [1]で,次のア~エのうち、図Iの装置のガラスびん内の水面が上がる理由として最も適当なものはどれですか。一つ選び、その記号を書きなさい。
ア気圧が上がり、大気が洗面器の水面を押す力が大きくなるから。
イ 気圧が上がり、大気が洗面器の水面を押す力が小さくなるから。
ウ気圧が下がり、大気が洗面器の水面を押す力が大きくなるから。
エ 気圧が下がり、大気が洗面器の水面を押す力が小さくなるから。
水面が上がる→洗面器の水が上から押される力が大きい→気圧が上がる ア
水の温度を上げると
(2) [2]で、次の文は、水の温度を上げたときのガラスの小びんのようすについて述べたものです。下のアーエのうち、文中の(X) (Y)にあてはまることばの組み合わせとして正しい。 ものはどれですか。一つ選び、その記号を書きなさい。
水の温度を上げると、水の体積が大きくなり質量は変わらないため、水の密度が(X) なり、ガラスの小びんは(Y)。
体積が大きくなり、質量が変わらない→密度は小さくなる
砂の入った小瓶と釣り合っているとき、密度が外側の液体が小さくなると中の小瓶は沈む、
X 小さい Y 下降する
寒冷前線の通過
(3) [3]で,次のア~エのうち、この日の寒冷前線が通過した時刻と、通過後の太郎さんの住む町と前線面の位置を模式的に表した図の組み合わせとして最も適当なものはどれですか。一つ選び、 その記号を書きなさい。ただし、図の・は太郎さんの住む町を、実線( -)は前線面を、 それぞれ示しています。
風向きが南寄りから北寄りに変わっている12:00から15:00の間に寒冷前線が通過している
エ
寒冷前線が通過した時の魔法の言葉
気温が急激に低下し、風向きが南寄りから北寄りに変わった
気温が13.2度から5.4度に急激に変わっているのがポイントになる