【中三応援プログラム】根の細胞分裂の観察(2021年沖縄)
2021年沖縄県の大問1である。
細胞分裂の観察について、実験の手順について、細かいところを聞いている。
この実験のまとめをするにはいい問題である。
タマネギの根の細胞を顕微鏡で観察したところ,細胞分裂がさかんな場所があった。図1は顕微鏡で観察したときの視野のようすである。次の問いに答えなさい。
問1 図1は、タマネギの根のどこを観察 したものか。最も適当なものを図2のア ~エの中から1つ選び記号で答えなさい。
細胞分裂は根の魂胆で観察することができる。
エ
細胞分裂の順序
問2 図1のA~Eを細胞分裂の順に並べるとどうなるか。Aを最初として答えなさい。
A 間期
B 前期 核膜、核小体が消え、染色体が現れる
C 後期 両極に染色体が移動する
D 中期 赤道面上に染色体が並ぶ
E 終期 細胞版が形成され、細胞質が二つに分かれる
A→B→D→C→E
問3 タマネギの根を観察する際,次の手順でプレパラートをつくった。それぞれの手順の理由と して,正しいものを次のア~カの中から1つ選び記号で答えなさい。
手順1 タマネギの根を切り取り、あたためたうすい塩酸に1分つけた後,根を取り出す。 手順2 取り出した根をスライドガラスの上にのせ,酢酸カーミン溶液を1滴落とし数分置く。
手順3 カバーガラスをかけ、その上にろ紙をのせる。ろ紙の上からカバーガラスを指で押す。
ア根をうすい塩酸につけることによって,細胞が1つ1つ離れやすくなる。
これは解離という工程である。くっついた細胞と細胞同士を塩酸によってばらばらにすることができる。
イ 根をうすい塩酸につけることによって,細胞分裂を促進する。
塩酸の中に入れる前に、エタノール:酢酸=3:1の中に入れて細胞分裂を止める。
これを固定という。
ウ 酢酸カーミン溶液に浸すことによって,デンプンを青紫色に染め観察しやすくする。
デンプンを青紫色に染めるのはヨウ素液である。酢酸カー民液では染まらない。
エ 酢酸カーミン溶液に浸すことによって,細胞分裂を促進する。
酢酸カー民液を入れると細胞は死んでしまうので細胞分裂は止まる
酢酸カー民液は核の染色体を染める働きがある(染色)
オ根を上から押しつぶすときには,カバーガラスを横にずらしながら押すとよい。
真上から押しつぶす
カ 根を上から押しつぶすことによって,細胞膜がやぶれるので染色体が観察しやすくなる。
上から押しつぶしても細胞膜は破れない。
アのみ正しい。
問4 図1のEの細胞をさらに拡大して観察するために,より高倍率の対物レンズに変えてピント 調節を行ったところ、Aの細胞は拡大されたが,Eの細胞が見えなくなった。Eの細胞が見えな くなった原因として考えられることと,その解決方法を,次のア~オの中からそれぞれ1つ選び 記号で答えなさい。
高倍率にすると、視野が狭くなり、暗くなる。
視野の中央にEを置いてから高倍率にしないと、Eが見えなくなる。
EはAのみぎにあるある。Eを中央にするには、右にあるものを左に移動させなくてはいけない。
しかし、顕微鏡では上下左右反対に映っているので左に移動させるには右にプレパラートを動かす。
<原因> 高倍率にしたことにより, ア視野が暗くなった。
イ 視野がせまくなった。
ウ 接眼レンズの汚れが拡大された。
エ プレパラートのゴミが拡大された。
オ 対物レンズとプレパラートの距離が近くなった。
Aだけ見えるのだからイ
〈解決方法〉
ア 調節ねじを回して調節する。
イ しぼりを調節する。
ウレボルバーを回して調節する。
エ 日当たりのよい窓際に移動し,反射鏡を調節する。
オ 低倍率に戻し,Eの細胞を視野の中央に移動させてから高倍率にする。
アはピントが合っていない時であるが、高倍率でAが見えているのだからピントはあっている
イエは暗くなって見えない時の対処法だがAが見えているのだから関係がない
ウは倍率を変える方法でEを見やすくする方法ではない
答えはオ
生殖細胞の染色体の本数
問5 タマネギの根の細胞1個には,染色体が 16 本含まれている。タマネギの胚珠の中にある卵 細胞(生殖細胞)1個には,染色体が何本含まれているか答えなさい。
生殖細胞は体細胞の染色体の数の半分である
体細胞(根の細胞)の染色体の数が16本であるから、その半分の8本である