【中三応援プログラム】日の入り後の月と金星(2017年栃木)
11月22日 二十四節気の「小雪(しょうせつ)」になります。
陽射しが弱くなり紅葉が散り始めるころで、いちょうや柑橘類は黄色く色づいてきます。
次第に冷え込みが厳しくなってきますので、冬の備えは整えておきましょう。
とはいえ、今日は一部地域を除いて全国的に、朝から荒れた天気
雷と強風の注意報が出ています。通勤、通学の時間帯ですので注意してくださいね。
今日の中三応援プログラムは天文分野です。この分野は観測者をどこに立たせるか。というのがポイントになります。観測者から見て、上が南、右が西、左が東と書いてから考えましょう。
【観測】
(1) ある日、栃木県内のある場所で、日の入りからしばら く後の西の空を観測すると,月と金星が隣り合って見えた。そのとき,観測された月と金星の位置は図1のよう になっていた。
(2) 観測(1)のとき,金星を天体望遠鏡で観測してその形をスケッチした。図2はそのスケッチを上下左右逆 にして、肉眼での観測と同じ向きにしたものである。
(3) 北極側から見た太陽,地球,月,金星の位置関係を調べ図3のように模式的に表した。ただし、金星は軌道のみを表している。
(4) 観測(1)の翌日の同時刻に,同じ場所で同じ方角の空を観測した。
このことについて,次の1,2,3の問いに答えなさい。
天体の分類
1 月は、次のうちどの天体に当てはまるか。
ア恒星 ィ惑星 ウ 衛星 エ小惑星
惑星の周りを公転する天体を衛星という。
月は地球(惑星)の周りを公転しているので衛星である。 ウ
ア 恒星 太陽
イ 惑星 水星 金星 地球 火星 木星 土星 天王星 海王星
ウ 衛星 木星の周りにあるガリレオ衛星(イオ エウロパ、ガニメデ、カリスト)
エ 小惑星 小惑星探査衛星「はやぶさ」がサンプルを持ち帰った「イトカワ」、「はやぶさ2」がサンプルを持ち帰った「リュウグウ」のように火星と木星との間には多くの小惑星が存在する。
このほかに、以前は惑星であったが、惑星の定義としては大きさが小さいため準惑星になった冥王星
太陽に接近し、近づいたときに星本体の氷が解けることでそれが、太陽風で飛ばされ、ホウキのような形に輝いて見えることからほうき星とよばれるすい星など天体は様々な種類に分類されている。
2 図3において、観測(1)のときの月の位置として最も適切なも のはaからhのうちどれか。また,このときに肉眼で観測さ れた月の満ち欠けのようすは右のアイ、ウ、エのうちどれか。
月、太陽、地球の位置関係に関する問題である
学校では太陽を右側にした図で学習しているので、太陽を左側にしている図が出ると混乱するかもしれない
場所は栃木県(北半球)、西の空なので、宵の明星を見ていることになる。
西の空に月があることから、🌒三日月が見えている。三日月があるのはdの位置である。
月のかたちは エになる。
月と金星の位置
3 次のうち,観測(4)のときに観測された月と金星の位置として最も適切なものはどれか。
月は地球の周りを公転している。図3ではd→eの方向に回転している。eでは上弦の月🌓になる。eが見えるのは南の空である。
月は西の空から見ると左上に移動している。
金星の位置は1日ではそんなに変わらない。
中央の木の上に金星があり、月は左上に移動しているアが答えになる
月が日の入りに見えるとき、月が東に見えるとき以外は月食ではない。
2021年11月19日に日本で部分月食が観測されました。
18時30分ごろ一番、かけて見えました。この時の月の方向は東側です。
月食は満月の時にしか起きません。
月の満ち欠けと月食に関して、石川県の過去問にこのようなのがありました