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写真から噴火の様子を考えるといっても写真ではわからないかもしれない(2012年北海道)

 

がけの観察

学校近くのがけの地層と、隣町のがけの地層を観察したところ、いずれの地層にも火山灰 の層が見られた。図1は,それぞれの地層の柱状図である。

観察した地層について図書館で調べたところ、火山灰の層WとY,Xと2は、それぞれ同 じ時期の噴火でたい積したものであることがわかった。 また、観察したがけから採集してきた火山灰に含まれる鉱物を、観察しやすくするための 作業を行ってから、双眼実体顕微鏡で観察した。図2は、このとき見えたWとXの火山灰の 写真である。

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わんがけの方法

問1 下線部の作業として,最も適当なものを、アーエから選びなさい。

ア火山灰に水を加え,ろ紙を用いてろ過する。

イ 火山灰を、鉄製の乳鉢の中で細かくすりつぶす。

ウ 火山灰をビーカーにとり、うすい塩酸にひたす。

エ 火山灰を蒸発皿にとり、水を加え指で押して洗う。

 

火山灰に含まれる、泥を洗い、鉱物だけにする。これをわんがけという。

わんがけの作業はである

 

問2 次の文の (1), (2)に当てはまるものを、それぞれア,イから選びなさい。

図2の写真で、白っぽい鉱物の割合を比較することにより、Wの火山灰をふき出した火山の方が,Xの火山灰をふき出した火山に比べ、マグマのねばりけが(1) (ア大きく イ小さく). 噴火のようすは(2) (アおだやか イ爆発的)であったと考えられる。

 

写真から、噴火の様子を考える。白い鉱物が多いほうがねばりけが強く、噴火が激しい。

WとXではWの方が白い。(アイ

Xは白というよりは灰色である。

 

地層の堆積順序

問3 この観察から推定できることとして、正しいものを、アーエから1つ選びなさい。 アAとGは同じ時期にたい積した。

イBはHよりも前にたい積した。

ウCはGよりも後にたい替した。

エBとFは同じ時期にたい積した。

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WとY XXとZが同じ時期に噴火してできた火山灰の層であることから。この二つをカギ層として並べるWとXに挟まれたC、YとZに挟まれたFは同じ時期にたい積した

 地層は下に行くほど古い

 

AはWより上、GはZより下なので、AはGより新しい。

BはWより上、HはZより下なのでBはHより新しい

CはXより上、GはZより下なので、CはZより新しい

BはWより上、FはYより下なので、BはFより新しい

 

よって、になる。

ポイント

写真で噴火の激しさを問う問題が出題された。

写真の印刷によってどちらが白いのかが判断に困る問題である。

WよりもXの方が全体的に白っぽく見えると考えると答えは逆になる。

WとY、XとZはカギ層で同じ時期にたい積していることから、CとFも同じ時期にたい積している。

 

しかし、地層の厚さが違うので並べると戸惑う。