福島県らしいひっかけ問題<地層分野>(2014年福島)
観察の注意
図1 (1) 東西方向に広がるがけに見られる地層を観察した。図1は,このときのスケッチである。次の1,2の問いに答えなさい。
1 地層を観察するときの方法や注意点として, 誤っているもの はどれか。次のア~エの中から1つ選びなさい。
ア がけにはすぐに近寄らず,観察場所での事故にじゅうぶん注意する。
イ ハンマーを使うときは,保護眼鏡をつけ, 岩石の破片に注意する。
ウ 化石を見つけたら必ず採集し,そのときのようすも記録する。
エ 地層をつくっている粒の大きさ,色,形,重なり方を記録する。
観察時の安全指導である。
崖は崩れる危険があるので、すぐには近寄らない アは正しい
ハンマーを使うときは保護めがね、ヘルメット、安全靴、肌の出ない服で体を守る。
イは正しい
化石が見つかってもむやみに採集はしない。ウは誤り
エは記録方法で正しい
誤りはウ
地層の観察
(2)次の文は、観察した地層についてまとめたものである。I, IIにあてはまるものは何か。 I は下のア~エの中から最も適当なものを1つ選び, II はあてはまることばを書きなさい。
* 図1の地層の曲がりは、(I )大きな力によりできたものである。このような地層の曲 がりを(Ⅱ ) という。
ア東西方向から押し縮める
イ東西方向にひっぱる
ウ 南北方向から押し縮める
工 南北方向にひっぱる
この地層は東西方向に広がっている。そこに、曲がって見えるのが見つかっているのだから、東西方向に力がかかったことになる。これは押し縮めらてできる。
ア しゅう曲
ボーリング調査
ある地域において, ボーリング による地質調査が行われた。図2 は,この地域の地形を表したもので, A~Eは調査が行われた地点を示している。なお,実線 は等高線,数字は標高[m]であ る。図3は,この調査により作成したA~D地点の地層の柱状 図である。次の1,2の問いに 答えなさい。ただし,この地域 の地層は、ずれたりせず,同じ 厚さ,同じ角度で,ある一定方向に傾いているものとする。
標高に合わせて地層を並べると
A B Cは西から東に行くほど、下に傾いている。
BとDは南北の位置にあり、傾いていない。
示準化石
図3に示した砂岩の層からアンモナイトの化石が見つかった。アンモナイトが最も栄えて いた地質年代に栄えていた生物は何か。次のア~エの中から1つ選びなさい。
アナウマンゾウ イ サンヨウチュウ ウ ティラノサウルス エフズリナ
示準化石には
ティラノサウルスが答えになる、ウ
わからない柱状図の様子
2 表は,A~D地点における凝灰岩の層とれき岩の層の境界 面の標高についてまとめたものである。表の( )にあてはまる数字は何か。書きなさい。また,図2のE地点で行われた調査において,地表からの深さが12mのところで得られた岩石は何か。次のア~エの中から1つ選びなさい。
ア泥岩,
イ砂岩
ウ 凝灰岩
工 れき岩
Cは地表から15mのところに凝灰岩と礫岩の境界面がある。
Cの標高は65mより 65ー15=50mのところに境界面がある
西から東に傾いているから、CとEは同じ地層になる、Cの方が5m地表面が高いのでEはCの5m下からの層があると考える。
そして、地表面から12mの高さにはレキ岩があることがわかる。
よって、答えはエ
ポイント
最初の問題は断層も観察できる。圧縮によってできた断層で逆断層である、
ここでは。地層が曲がることを聞いているので断層ではなく、しゅう曲を答える
福島県らしい。間違いを誘う問題である。
アンモナイトの化石は中生代の示準化石であるが、ティラノサウルスが恐竜であるということを知っているかという問題である。
教科書には共有はティラノサウルスが出題されることが多い。
地層の傾きの問題
CとEで標高が違うことに注意すること