【応用問題】岩石の結晶のでき方、崖の露頭、柱状図から地点の予測(2016年兵庫)
兵庫の問題は、2021年に千葉県でも出題されたゆっくり冷やされると結晶が大きくなるという問題である。この問題は最近良く出題されている
関連動画
2021年に出たばっかりだから2022年には出ないに違いないと勝手に思ってはいませんか?
2016年、2017年と連続して兵庫県では地質に関する問題が出題されています。
千葉県も年度が連続して出題された問題が多い。
特に中学1年生で学習するこの問題は全国各地で多く出題されている。
ルーペの使い方
(3) 岩石の小片を観察する場合, ルーペの使い方として適切なものを,次のア~エから1つ選んで,その符 号を書きなさい。ただし,図中の矢印は,岩石,ルーペ,顔を動かす方向を表している
ルーペを目に近づけて固定して持つ
岩石の方を動かして観察する。これが示されているのはウである。
鉱物の種類から岩石を命名する
(4) 表は,安山岩,花こう岩,玄武岩にふくまれる鉱物の種類とその割合を表したものである。安山岩と 花こう岩にあたるものとして適切なものを,表のア ~ウからそれぞれ1つ選んで,その符号を書きなさい
火成岩は
しん かん せん は
深成岩 花崗岩 閃緑岩 ハンレイ岩
か り あ げ
色 白 灰 黒
無色鉱物 席Aで 超ラッキー
有色鉱物 運も かくせん きせきの カンランせき
これから ウである、
安山岩は 灰色である
イは石英(7%)と長石(62%)であわせて69%だから、灰色
アは石英(0%)と長石(45%)で合わせて45%で有色鉱物が多いので黒色
イが安山岩として当てはまる。
この問題は有色鉱物と無色鉱物の割合を考える難しい問題である。
色から岩石の分類
(5) 図4のように,6種類の火成岩を観察 I ,観察 II を行って分類した。 1 ~ 3 に分類された 「その他の有色鉱物 岩石の組み合わせとして適切なものを,あとのア〜エから1つ選んで,その符号を書きなさい。
ペトリ皿Aはゆっくり冷やしたので深成岩のように等粒状組織
ペトリ皿Bは急激に冷やしたので火山岩のように斑状組織で石基と斑晶がある
しん かん せん は
深成岩 花崗岩 閃緑岩 ハンレイガン
白っぽい 灰色 黒
①は閃緑岩
か り あ げ
これを選択肢もなく答えるのは難問かもしれないが、選択肢を見ると
①は深成岩であるから 閃緑岩はあてはまるが 安山岩は当てはまらないから アウはまちがい。
イエのどちらか
②③は火山岩なのでかこうがん、ハンレイガンが入っているエは当てはまらないということで イだけが当てはまる。
ァ 1安山岩2流紋岩 3はんれい岩 ィ 1せん緑岩2流紋岩 3玄武岩
ウ 1安山岩 2花こう岩 3玄武岩 ェ 1せん緑岩 2花こう岩 3はんれい岩
山の柱状図
2 地層の重なり方や広がりを調べるために,図5,図6で表された地域の地点A~Cについて,地下のよう すをボーリング調査した。図5の数値は各調査地点での標高を表し,図6は、各地点の位置関係を表してい る。図7はボーリング調査の結果を柱状図で模式的に表したものである。ただし,この地域には,地層が一 定の傾きで連続して広がっており,地層の上下の逆転や断層もないものとする。
(1) 図7の地点A~Cの柱状図から,この地域の地層は,一定の傾きである向きに傾いて低くなっていることがわかった。この向きとして適切なものを,図6のアークから1つ選んで,その符号を書きなさい。
北東に傾く
標高に合うように柱状図を並べてみると BとCは同じ標高の位置に凝灰岩の層があるがAは標高の高い所に凝灰岩の層がある。
これから南東から北西へ傾いている。
傾きはク
崖の柱状図
(2) 地点Aから見て尾根のむこう側には,崖Dがある。崖Dは,標高 110 m から 120 m にかけて高さ 10 m の垂直に切り立った崖である。この崖を北東側から南西に向かって見たときに見える地層の重なり方を, 図7の地層の記号を用いて模式的に表した図として適切なものを,次のア~カから1つ選んで,その符号 を書きなさい。
地層は北東へ傾いている。(左上の向き)
図より地点Aと崖では標高が同じ地層が見える。
凝灰岩の層に合わせて、地層Bを動かすと次のようになる。
ここで標高120m~110mを切り出すと次のようになる。
上の部分がレキ岩、泥岩、凝灰岩となっている。
北東の方に傾いていて、このような並びになっているのは、オだけである。
(3) 図8は、ある地点X についてボーリング調査した結果を,図7のように,柱状図で模式的に表したものです。 地点X ある。図9は,各調査地点を×で表しており,その位置関係と,標高を数値で表している。地点Xは,図9 のどの地点か,書きなさい。ただし,図9上の調査地 点は,地点Aを「ほ-3」,地点Bを「は-1」,地点 20m Cを「い-3」のように表すこととする。
地点Xが地点Bと同じ標高の位置に火山灰の層があると仮定する
この場合、B地点の標高は130mより、地点Xは標高135mになる。
地点Bと同じ地層を持つのは地点B、「ろー②」「いー③」
で標高が135mなのは「ろー②」ということで地点Xはろ―②になる。
ポイント
かなりの応用力が必要な問題である。
結晶の成長
鉱物の種類から岩石名を答える
柱状図から傾きを求める
傾いていることを条件にしながら柱状図の場所を求める