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【基本問題】示準化石と柱状図(2018年佐賀)(2017年高知)

2018年佐賀

地質年代

 (1) 次の文は、地質年代について述べたものである。文中の(    )にあてはまる地質年代を何というか、書きなさい。

 

地質年代は、古いほうから古生代、(      )、新生代とよばれる。

 

地質年代について、

 古いほうから、古生代中生代新生代の順である。

示準化石の説明

(2) 限られた時代の地層にしか見られず、地層が堆積した年代を示すよい目印となる化石を何というか、書きなさい。

 

示準化石の基準

 限られた時代の地層にしか見られない

 個体数が多い

 世界中で観察できる

示準化石を古い順

(3) 化石として見つかった次のア~エの生物を、生きていた年代の古い順に並べ、記号を書きなさい。

 ア ティラノサウルス

 イ ビカリア

 ウ ナウマンゾウ

 エ フズリナ

 

示準化石 古生代 サンヨウチュウ、フズリナ

     中生代 アンモナイト 恐竜

     新生代 ビカリア ナウマンゾウ

 

 ア 中生代 イ 新生代第三紀 ウ 新生代第四紀 エ 古生代

 

エ ア イ ウ

 

柱状図

2 ある地域の地点P~Rで、地層のようすを調べた。地点P~Rの地表の海面から の高さ(海抜)はそれぞれ7.0 m、9.0 m、10.0 m である。図は、地点P~Rの地 表から深さ5.0 m までの地層の重なり方を表した柱状図である。なお、この地域 に見られる地層は、すべて水平に広がっており、それぞれの層の厚さは一定である。 また、この地域では、地層は上の層ほど新しく、断層はないものとする。(1)~(5)の 各問いに答えなさい。

 

f:id:gomasan8:20211002082827p:plain

標高の順に並べると

f:id:gomasan8:20211002083506p:plain

(1) 次の文は、地層のでき方について述べたものである。文中の( a )、( b )にあてはまる語句をそれぞれ書きなさい。

 

地表の岩石は、長い間に気温の変化などによってもろくなり、表面からぼ ろぼろになってくずれていく。このような現象を( a )という。もろく なった岩石は、風や流水のはたらきで削りとられる。このはたらきを( b ) という。削りとられた土砂(れきや砂や泥)は、流水によって運搬され、海 底などに堆積する。その後、長い年月をかけて地層ができる。

 

気温の変化などによってもろくなる →  物理的風化作用 

水の作用で化学変化する      →  化学的風化作用

 

 a 風化

 

川の三作用

削り取られる・・・侵食

運ばれる  ・・・運搬

湖や海に積もる・・堆積

 

 b 堆積

 

 

石灰岩の反応

(2) この地域に見られる石灰岩の層の一部をとり出し、うすい塩酸をかけると気体

が発生した。この気体は何か、名称を書きなさい。

 

石灰岩+塩酸 → 塩化カルシウム +二酸化炭素 +水

CaCO₃+2HCl → CaCl₂ +CO₂ +H₂O

 

二酸化炭素が気体で発生する

 

堆積の仕方

(3) 次の文は、図中の泥の層と砂の層が堆積した場所について述べたものである。 文中の( a)、( b )にあてはまる語句の組み合わせとして最も適当なも のを書きなさい。

 

泥と砂を比べると(a )の方が河口から離れた深い沖合の海底に堆積 する。図中の地層の重なり方から、地層がつくられた場所の水面からの深さ は、泥の層や砂の層がつくられている間に、( b) なっていったと考え られる。

 

河口から離れるほど小さい粒が堆積する。

 レキ → 砂 → 泥

 大きい      小さい

 

堆積していくと、深さは浅くなる。

 b 浅く

 

地層の厚さを考える

(4) 地点Qで地表から真下に掘りすすめるとき、石灰岩の層が現れるのは地表から

の深さが何 m のところか、書きなさい。

f:id:gomasan8:20211002083506p:plain

Q地点では泥の層が1m

砂の層が1m

その下が石灰岩の層 2m

 

柱状図を予測する

(5) この地域で、地表の海面からの高さ(海抜)が8.5 m の地点Sでの柱状図と して最も適当なものを、次のア~エの中から一つ選び、記号を書きなさい。

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地点P,Q、Rは傾きは存在していない。

地点Rと地点Pを組み合わせて地点Sの柱状図を組み立てる。

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上から 泥の層1.5m

    砂の層1.0m

    火山灰の層 0.5m

    レキの層 2.0m

 

  

2017年高知

 ある地域の A,B,C,Dの4地点で,ボーリングによる地下の地質調査を行った。図1は, A,B,Cそれぞれの地点におけるボーリング調査による地層の柱状図を模式的に表したもので ある。また,この地域には凝灰岩の地層は一つしかないことがわかっている。図2は、この地域の 地形を等高線で表し, ボーリング調査が行われたA,B,C,Dの4地点を示したものである。 このことについて,下の(1)~(3)の問いに答えよ。ただし,この地域には地層の上下逆転や 断層がなく,地層は互いに平行に重なっており,ある一定の方向に傾いているものとする。

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示準化石

(1) 図1中のXの地層からはアンモナイトの化石が発見された。このことから,Xの地層が

堆積した時代は中生代であったと考えられる。このように,その地層が堆積した年代を推

定する手がかりとなる化石を何というか,書け。

 

 地質年代を決める化石のことを示準化石という

 古生代 サンヨウチュウ フズリナ

 中生代 アンモナイト 恐竜

 新生代 ビカリア デスモスチルス ナウマンゾウ

 

地層の順番

(2) 図1中のあ,い,うの地層を標高が低い位置にあるものから順に並べ,あ,い,うの記

号で書け。

 

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柱状図を等高線に合わせて地表を合わせる

 これから 低い順では ういあ

 

柱状図の予測

 (3) 図2中のD地点の標高は75mであり,A地点の真南,C地点の真西に位置している。D地点で,凝灰岩の地層が見られるのはどの深さか。地表面からの深さとして最も適切なものを, 次のア~エから一つ選び,その記号を書け。

ア 5m~10m

イ15m~20m

ウ 25m~30m

エ 35m ~40m

 

この地層は 西から東へと傾いている。

 

AからBまでは10m傾いている

DからCも10m傾いている

BからCは傾いていない。南北方向の傾きはない。

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DはCの表面15m分の砂岩の層がないところから始まる

表面は泥岩の層が5m、その下が砂岩の層が5m、その下が泥岩の層が5m

その下が凝灰岩の層なので

 泥岩(5m)+砂岩(5m)+泥岩(5m)=15m

よってア

  

ポイント

佐賀と高知の問題では与えられた柱状図から他の地点の柱状図を予想する問題である。

このとき傾きが存在せず、地表面を削ることで標高を調製する方法をとっている。

傾きが存在しないため、考えやすい。