セクハラといわれて、学校では行わない実験~足の面積から体重が分かる(2009年和歌山)
足の面積と体重から足に働く圧力を求める
実験
[1] 図のように、方眼紙に足の裏の輪郭をなぞり,輪郭で囲まれた部分を足の裏が床に 接している面積とする。他方の足も同様に する。
[2] 体重計で体重をはかる。
[3] 足の裏が床におよぼす 圧力を求める。
結果
和也さんと美和さんが床に及ぼす圧力は同じだった。
和也さんの 両足の裏の面積を合計すると360cm²,体重 は54kgであった。また,美和さんの体重は 45kgであった。次の(1), (2)に答えなさ い。ただし,100gの物体にはたらく重力 の大きさを1Nとする。
(1) 美和さんの両足の裏の面積を合計すると何cm²か,書きなさい。
である。和也さんの体重は54kgより、重力の大きさは540N
美和さんの体重が45kgより、重力の大きさは450N
美和さんの両足の裏の面積をcm²とすると
足の圧力が同じだから
ここで
b、dは0ではないとき
分数の斜め同士をかけたものは等しい。
(2) 和也さんが床におよぼしていた圧力は何N/cm²か、書きなさい。
巨人の足にかかる圧力を考えてみよう。
『ウルトラマントリガー』放送日は7/10“ウルトラマンの日” | 電撃オンライン【ゲーム・アニメ・ガジェットの総合情報サイト】より写真引用
ウルトラマントリガーの身長は公式で53mである。上の写真から足の大きさを比で求めてみる。
この写真において、身長を108mmと計測すると足の裏の縦の長さ12mmである。
108:12=9:1である。
足の裏の横の長さを5mmとして
108:5=21.6:1
足の裏の横の長さ2.45m
巨人の足の裏を縦5.89m、横2.45mの長方形と仮にしてみる。
巨人の足の裏の面積は長方形の面積 縦×横より
14.43m²になる。両足として14.43×2=28.86m²
巨人の体重は公式では4万4千トンである。
100gを1Nとすると
44000t=44000000kg
巨人にかかる重力は440000000N
よって、足の裏にかかる圧力は
==
15246015N/m²
ところで和也さんの足の裏の圧力は1.5N/cm²である。
1m=100cmであることから
1m²=10000cm²である。
巨人の足の圧力N/m²からN/cm²に変換する。
15246015N/m³=15246015N/10000cm²
152N/cm²
ということで、巨人の足の裏にかかる圧力は和也さんの100倍であると考えられる。
実際の足の裏の面積は長方形ではないので、長方形で求めるよりも足の裏の面積は小さい。
面積が小さくなるほど、圧力は大きくなるので、巨人の圧力は100倍以上である。
このように比を使うと公式で発表されていない長さを計算で求めることができる。