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何人が参加しているかで答えが変わる。神経伝達実験

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 先生と15人の生徒が輪になり手をつなぐ。先生は、右手でストップウォッチをスタートさせると同時に、左手でAさんの右手を握る。右手を握られたAさんは、すぐに左手でBさんの右手を握る。先生はスタートさせたストップウォッチを素早くみやこさんに渡す。

 右手を握られたらすぐに、左手で隣の人の右手を握るという動作を、次々に続けていく。最後のみやこさんは、Cさんから右手を握られたらすぐにストップウォッチを左手で握って止める。(2013年京都)

 

 この実験では先生がストップウォッチのスタートと同時に一人目の生徒の手を握って、すぐに15人目にストップウォッチを渡しているので、ストップを押すのは15人目の生徒なので、神経伝達の実験に参加したのは15人である。

 

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15人が輪になって手をつなぐ。一人目がストップウォッチのスタートボタンを押すと同時に、もう一方のてで隣の人の手を握る。浸り名工、手を握られた人は、すぐに次の人の手を握る。15人目は手を握られたら、すぐにもう一方の手でストップウォッチのストップボタンを押した。(2020年 群馬)

 

この問題では最初の生徒はストップウォッチをスタートさせているが、ストップウォッチを手放していない。しかし、15人目の生徒は一人目の生徒の持っているストップウォッチを操作することができる点で京都の問題同様、最初の人はただのスタートをする人で、この実験に参加しているのはスタートをさせている人を除く14人である。

 

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11人が外を向くように手をつないで輪を作り、眼を閉じる。ストップウォッチを持った最初の人が右手でストップウォッチをスタートさせると同時に左手で隣の人の右手を握る。右手を握られた人はさらに隣の人の右手を左手で握る。これを次々に行う。最後の人は自分の右手が握られたら、左手でストップウォッチを止めかかった時間を記録する。ストップウォッチは最初の人と最後の人が一緒にもっといる。(2020年沖縄)

 

この実験の場合はどうか?最初の生徒はスタートだけさせて、ストップをさせているのは11人目の生徒である。11人目ということは実験に参加した生徒は10人である。

 

このように考えていくと、人数ー1が実験に参加している人数のような感じである。

 

 

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10人の生徒が輪になって外側を向いて立ち、手をにつなぐ。生徒Aは左手で隣の生徒Bの右手を握ると同時に右手に持ったストップウォッチをスタートさせる。生徒Bは生徒Aに右手を握られたらすぐに、左手でほかの生徒の右手を握る、

右手を握られた生徒はすぐに左手で隣の生徒の右手を握る。(この操作を互いの手を見ないようにして次々に行う。)この間に生徒Aは右手のストップウォッチを左手に持ち替え、再び生徒Cとてをつなぐ。最後の生徒Cが生徒Aの右手を握ったら、生徒Aはすぐに左手でストップウォッチを止める。(2018年 長崎)

 

この場合はどうか?この場合 人数ー1 か?と思ったら、生徒Aはストップウォッチを持ち帰るということをしている。そして、生徒Aはスタートをするだけでなくストップもしている。ということは参加人数は10人である。

 

この実験では3回行った表が与えられている

1回目2.85秒

2回目2.58秒

3回目2.91秒

3回の平均をとる。

 

平均の求め方

2.85秒を基準として考えると3回の時間の和は

(2.85+0)+(2.85-0.27)+(2.85+0.06)=2.85×3+(0-0.27+0.06)

 

2.85×3+(0-0.27+0.06)=2.85×3-0.21

これを3で割ったのが平均であるから

(2.85×3ー0.21)÷3=2.85ー0.07

=2.78秒

 

一人当たりにかかる時間は 2.78÷10=0.278秒

 

この実験は昔から取り上げられているが、実験を行うのが中学二年生、異性と手を握るなんて恥ずかしいと感じるお年頃

 

ということで最近では手を握るではなく腕を握るに変わってきている。

そして、感染症対策でこのような密な実験を行わなくなってきているかもしれません。