中学理科応援「一緒に学ぼう」ゴッチャンねる

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2022年2月21日実施~令和4年度 東京都 都立高校入試 解説 理科

難易度について

今年から新学習指導要領が完全実施され、思考力判断力が求められるようになった。

その分だけ難しくなると思われたが、東京都の問題は全体的にやさしめであった。

コロナ渦で学習が思うようにできなかったと思われるのでそれの配慮かもしれない。

 文章量が多くなったので、問題を理解するのが大変になっているのがある

また、小数を使った計算などで得点差をつけているものと考えられる

 

 問題は全部で25題、一問4点と東京都らしく配点が高いものであった。

 

解答は複数を選択して正解しなければ特典が取れないものが多かった

 

基本問題、定番問題が多かったので受験のために勉強というよりも、学校での学習をしっかりと積み重ねていったほうが得点できる問題ばかりだった。

 

動画で解説 問1

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動画で解説 問2

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動画で解説 問3

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動画で解説 問4

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動画で解説 問5

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動画で解説 問6

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思考力・判断力・見通しを持って実験をする・文章読解力~タンパク質分解酵素の働き(2021年長野県)

動画で解説(2021年長野県)

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酵素のまとめ

消化酵素はタンパク質で出来ている

反応する物質とはカギとカギ穴の関係があり、決まっている

鍵穴は熱、重金属、pHによって形が変わる。

 タンパク質で出来ているので、加熱すると性質を失う

 タンパク質は重金属の影響でも性質を失う

 タンパク質なのでpHによって形が変わるのでよく反応するpHがある

酵素の量は多いほど多くの物質を分解することができる

酵素はそれ自身は変化しないので何度も使われる

酵素は「触媒」としての性質を持つ

 触媒とは過酸化水素水に二酸化マンガンを加えると酸素が発生するように、化学反応で反応速度を大きくする物質のことである。

 

消化の働きは化学反応なので温度が高いほど反応速度は大きいが、酵素の性質により高温では全く反応しなくなる

 

2022年2月15日実施 神奈川県 県立高校入試 理科解説 問7 消化酵素の濃度や触媒としての働き

令和4年度 神奈川県 県立高校入試 理科 問題と答え

www.tokyo-np.co.jp

動画で解説

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酵素に関する問題は、アミラーゼに関する問題が定番である。

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だ液の実験で大事なのは対照実験である。

対照実験に関する実験は問3で光合成の実験でよく出題されるが、今回は出題されなかった。

 

今回は、アミラーゼではなく、タンパク質分解酵素であった

 

タンパク質分解酵素に関する過去問

北海道でパイナップルに含まれる酵素で出題された。

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高校で学習する酵素の内容

高校入試の問題に今年は中学ではなく高校で習う内容が出題されているというのが全体的に多かった。この問題もその一つである。

 

酵素はタンパク質でできているため、高温では性質を失う

最適温度がある

最適pHがある

触媒のため少量で何度も反応する

などの性質がある。これは高校で学習する内容であり中学ではそこまで学習しない。

しかし、今回の神奈川県の問題では、酵素が触媒であるということと、最適温度があるということを問う問題があった。

高校で学習する酵素の動画解説

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今年の問題の特徴は思考力

思考力を試す問題として、酵素の濃度を半分に薄めた時に、反応時間が2倍になるという反比例の関係があるというのをグラフから読み取るというものがあった。

反応時間は酵素の濃度に反比例する

これは、高校でも学習しない、大学で専門に学ぶときに学習する。

 今年の入試では、レンズの問題で凸レンズと物体の距離、凸レンズとスクリーンの距離がグラフで与えられていた。

 グラフを活用してとくという思考力が試される問題が多かった。

今後もこのような傾向が続くと思われる。

 塩酸と石灰石の反応で二酸化炭素の質量を求める計算式を答えさせる問題もあったので、実験データから自分でグラフを作って、自分の作ったグラフを活用して問題を解くというのも今後は増えると考えられる。

 理科の学習は暗記しなければならないことも多いが、試料を読み取る能力も今後必要ということで中学生の負担は大きくなりそうだ

 そして現在、理科を入試で使わなくても私立で合格し、公立離れをするという安定志向が進んでいる。

 コロナ渦で5教科全部を受験し、さらに合格発表が3月にならないとでないという公立よりも早く決まる私立のほうへとシフトしていくのは自然な流れであろう。

 

 

 

 

 

 

【中三応援プログラム】月の運動、黄道(2021年石川)

 

2月16日に満月になり、来週24日は下弦の月🌗

南中時刻が朝6時になります。

 

この時間、東の空では明けの明星が見れます。

金星は地球よりも太陽の近くを公転しているため明け方や夕方にしか見えません。そして、今の時期は肉眼で見えるようにみると右側が大きくかけて見えます

天体望遠鏡では上下左右逆に見えます

月と金星は同じようにかけていると思ってください

[観察1] 石川県内の地点Xで、ある年の1月15日に、21時から23時まで30分ごとに、南西の空に見える月の位置を 観察した。図1の月の位置は、21時の月の位置を記録したものである。また、この観察は、1月17日にも 行った。

f:id:gomasan8:20220212170244p:plain


[観察 II」 観察1の地点Xで、ある年の5月22日22時に、月の
形を観察した。図2は、月の形を記録したものである。 また、月の形の観察と同時に星座の観察も行った。

 

月食

問1 太陽と地球と月が一直線上に並び、月が地球のかげに入る現象を何というか、書きなさい。

 

月が地球の影に入る現象なので月食

日食は太陽が月に隠れる現象

 

月の運動

問2 観察について、次の文は、この観察の結果についてまとめたものである。文中の①②には図1のアーエのいずれか1つの符号を,③にはあてはまる内容をそれぞれ書き、文を完成さ せなさい。

1月15日23時の観察では、月は、21時の月よりも、①の方向に見えた。また、1 月17日21時の観察では、月は、15日の21 時の月よりも②の方向に見えた。同じ 時刻に同じ場所で観察しても、2日後に月の位置が変わったのは、月が( ③ ) からである。

 

①は同じ日に観察しているので、月の日周運動である。月はより西の方に行く。

f:id:gomasan8:20220212170244p:plain西はエの方向である。

日にちがたつほど、月は東の方に進む。よって同じ時間に見るとアの方向である

①エ②ア

 

月は1日に12度東の方向に移動している。これは月が地球の周りを公転しているためである。

③地球の周りを公転している

 

これは単に「公転しているから」では不正解である。太陽の周りを公転しているからなのか地球の周りを公転しているのかがわからないからである。

ここでは、太陽の周りをまわるよりも地球の周りをまわることが原因なので「地球の周りを」と書かなければならない。

 

また

月が(回っている)から

というのも不正解

 自転、公転という用語を使い分けられるかという問題だからである。

 

 

間3 観察 II について、次の1~3に答えなさい。なお、図3は、天球上の太陽の通り道と、その付近にある一部の星座を示したものである。

 

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黄道

(1)天球上の太陽の通り道を何というか、書きなさい。

 黄道

 

星座が観察できない理由

(2)5月に、星座の観察を行っても、おうし座が見えない理由を、図3をもとに書きなさい。

地球から見て太陽とおうし座が同じ方向にあるため

月と同じ方向にある星座

(3)5月22日22時の月と同じ方向にある星座はどれか、次のア~エから最も適切なものを1 つ選び、その符号を書きなさい。

ア いて座

イてんびん座

ウ しし座

みずがめ座

f:id:gomasan8:20220212174053p:plain

上を北極として地球、太陽、月の関係を図にしてみる。月は上弦の月であるから図のように上側にある。

22時の位置に観測者を立たせる。22時には上弦の月は南西の方向にある。

黄道に基づき。星座を並べてみると図のようになる。

月と同じ方向にあるのはしし座である。

 

答えは

この問題は難易度が高い。石川県の天体の問題にはこのように難しい問題がある。

動画で解説(黄道

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新傾向 金属のイオンのなりやすさ、金属樹、イオン化傾向、ダニエル電池、電池の起電力 令和4年度 神奈川県 県立高校入試 理科 解説 問6

動画で解説

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新傾向 新学習指導要領から 金属のイオンのなりやすさ

50年間、中学校で学習されなかった内容が中学で学習することになった。

それが金属のイオンのなりやすさである

 

高校の化学基礎で学習する金属のイオン化傾向、ダニエル電池、電池の起電力についての問題が出題された。

令和4年度 神奈川県 県立高校入試 理科解説 問5 

動画で解説

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2022年2月15日実施 神奈川県 県立高校入試 理科解説 問5 凸レンズの焦点距離、虚像の観察

 

凸レンズの焦点距離

 凸レンズと物体の距離と凸レンズとスクリーンの距離との関係から凸レンズの焦点距離をもとめる。

 これは表ではなくグラフからもとめるということで思考力が必要である。

 

 物体の一点から出た光がレンズを通じてどこに行くかというのが理解できているかが問われていた、暗記していただけでは解けない問題であった。

 

 虚像についての作図

 

神奈川県では小問だけが集まる問1のような問題と問5のように一つの分野に関する問題と2題ずつで物理、化学、生物、地学からそれぞれだされた。

 

令和4年度 神奈川県 県立高校入試 理科解説 問4

動画で解説 問4

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乾湿計湿球温度計のガーゼが乾いていたら、湿度と湿球温度計の値はどのようになるか。

 

この問題は今までにない問題である。

寒冷前線の通過については定番の問題である

 風向きが南寄りから北寄りに変わって気温が急激に下がる

 

地層の重なる順番

地層は下から順番に重なる

断層が起きている手前まで重なる。

不整合が起きていることから、隆起して風化したことがわかる

 

この地層の重なる順番は昔は定番であったが最近出題はされていなかった。懐かしい問題である。